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仕事の完成度60%が良い説。ビジネスマンとアスリートの違い。 #84

アウトプットは60%の完成度で出すのが丁度いいと言われています。100%の状態にするまでに100分かかることは60%の状態にするまでに15分くらいで終わると言われているからです。100%に近づければ近づけるほど時間がかかるのです。

ROIで見ていきましょう。ROIとはいわゆる生産性を数値化したもので、時間あたりにどのくらいの成果を生み出したかを定量化できます。

完成度を60%までもっていったときのROIは「60÷15=4」です。一方で完成度を100%までもっていったときのROIは「100÷100=1」です。生産性が1/4にまで低下しているのです。

これが多くの人の生産性を落とす原因です。100%を目指しすぎなのです。

「アスリートは100%を目指しているじゃないか!?神は細部に宿るんだよ!」だって?

アスリートは1分1秒を競うスーパー超人による競争です。彼らが競っているのはここです。

なぜならアスリートはレッドオーシャンの中で競うからこそ意味があるのです。競合が多く競争が激しければ激しいほど多くの熱狂が生まれます。バスケやサッカー、アメフトのように参加人数が多ければ多いほど、その価値が高まります。
(レッドオーシャンとは競合が多く競争が激しい市場のこと)

一方でビジネスとはブルーオーシャンを狙うものです。競合がいないポジションで60%をスピーディに生み出すことのほうがより価値があるのです。
(ブルーオーシャンとは競合が少なく競争がない市場のこと)

下の図を見てください。レッドオーシャンでは多くの人が魚釣りに参加しています。ここで打ち勝つには釣り竿を極め、釣り糸を工夫し、釣り名人を採用し、24時間釣りをしなければなりません。100%を目指さなければ競合に魚を奪われてしまうのだから。

一方でブルーオーシャンはどうでしょう?競合がいないので適当な釣り竿で適当な釣り方をしていてもたくさんの魚が釣れるでしょう。100%の釣り方を目指していたらその間に連れたはずの魚を逃してしまいます。これは大きな機会損失です。

これが仕事を100%まで仕上げるのではなく60%まででスピーディに実行することの本質的な意味です。

自分の仕事がブルーオーシャンではないなーと感じたらすぐに見直してみましょう。レッドオーシャンに未来は無いです。たいてい大手のコスト競争力にやられておしまいです。あっちはアスリートなので敵いっこありません。(AmazonとかGoogleに勝てるかイメージしてみましょう。)

ならばブルーオーシャンを狙って仕事を効果的に、そして時短して人生を豊かにして行きたいですね!!

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