組織内ハラスメントの兆候はここから
組織やチームの「心理的安全性」。優先度はどう認識されている?
「人の命に関わる最も重要なことなのだ。」
リーダーシップを担う側が、こういう基本的な認識を持てるような流れを作らなきゃ。
ハラスメントどころか安全配慮義務もわかっていないのだろうなあ、という人たちが起こすニュースが流れる度にそう感じます。
お山の対象が槍玉に上がる場合、だいたいその周りの取り巻きたちもセットで「ハラスメント組」を結成しているものです。
ここで改めて。
ハラスメントが起きにくい組織は「心理的安全性」が高いです。
コロナ禍となる2020年の少し前くらい頃から、このテーマを企業の勉強会や研修でご要望いただくことが増えてきています。
組織・チームの「心理的安全性」向上に取り組むというのは、ハラスメント予防のためだけではありません。
むしろ人が安心して協力できる環境の方がその組織の総合的なパフォーマンスも高くなることが理解されてきているのだと思います。
とはいえ、まだそれは一部の企業や業界に限る気はしています。
この4要素により心理的安全性は損なわれる
これは研修やコンサルティングの中でも取り扱っていることですが、組織の心理的安全性を損ねる要素として、有名なのはこの4つ。
組織に所属している人たちにとってこれら4要素の不安が増すにしたがって、組織内で自分を守りながら発言してしまったり回避行動する人が増えていきます。
そうなれば対話や相互フィードバックが起きにくくなり、結果として緊急的な問題への協力やハードな目標達成のため協力も生まれにくくなってしまいます。
わたしは、チームオーガナイジングの管理職研修を行う際はまずこれら4要素を管理職の方々にアセスメントしてもらうことから始めます。
そして・・・たいがいこの4要素を損ねているのはリーダー自身です。(キッパリ)
リーダーの立場の方はもちろん、組織・団体・コミュニティに積極的に関わる方にとっても、ぜひ心理的安全性を損ねる4つの要素を定期的にチェックしてみてください。
そして、できるだけこれら4要素の芽を摘み取り、心理的安全性のある組織の空気感を維持・増進する工夫をしてみてほしいです。意外と身近なことで改善できる点が見つかるかも。
組織の心理的安全性を高めるには、何か大きなことをするだけより、基本的な学習を踏まえ、あとは地味な日々のコミュニケーションメンテナンスなのだと思います。
(参考コラム)
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