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しばらく大阪を離れます

前職のご縁でいただいたお仕事の関係で、10月中旬から来年3月末まで期間限定で、香川県高松市に家族で行くことにしました。

はい、そうです、みんな大好きうどん県です。

うどん食べ過ぎて太らないように気を付けます。

以下、長文のご報告ですいません。

激動過ぎた2020年

昨年末に心身の調子を崩し、新しい家族が増えるタイミングもあり、3月末で会社員の仕事を辞め、またコロナも重なって世界は新しくなり。

結果的に自分にとってグレートリセットになった2020年。

とどめの一撃は、自分のこだわり続けた”大阪”という場所から、少し距離を置く決断でした。

モチベーションという資源が枯渇することを知った

離職を決めてから、会社と相談して業務内容を改善してもらい、心身は早々に復活したものの、どうもこれまでの自分とは違う感覚が。

自分はこれまで「大阪を世界一面白い街に」という夢に向かって、息の続く限り際限なく走れたし、その分だけ評価もいただけた。

多少無理をしていた自覚はあったが、モチベーションという誰でも持っているわけではない魔法の燃料を積んでいる自分は、これが武器なんだとも思っていた。

ただ30代になったこともあってか、資源というものは無限ではなかったようで。

追い込まれた時に「どないして乗り越えたろかー」と突然現れるもう一人の自分が、てんで出てこなくなった。

「ドーパミンとモチベーションって連動してるんだー」なんて当たり前過ぎるしょーもないことを初めて考えたりもして。

自分で言うのもなんだが、根は真面目なので、必要最低限の仕事は全然やる。もちろん。お給料いただいてるから。

でも、やる理由が「お給料」になった時点で、もう過去の自分ではなくなってることに気づく。

いい仕事は、相変わらずしたいと思う。

でも、プラスアルファをやろうという、発想が消えた。

武器だと思っていた自分らしさがなくなった時に、さすがに理解した。

こりゃいかん。

やっぱり本調子じゃないようだ。

オンラインで好きな放題できた半年間

6月に息子が生まれた。

母子ともに健康で、有難い限り。

出産の立ち合いが制限されていたことを除けば、世間のコロナ狂騒曲とは無縁の、穏やかな日々を過ごせた夏。

でも本当の意味で穏やかだったのは、自分の好きなことを好き放題できていたからかもしれない。

好きでない飲み会がなくなり

会いたい人とはいつでもリモートで会える日々

妻と息子以外に時間を制限するものはなく

空いた時間、やりたかった企画を出来る限りやってみた

誰に相談することもなく

ただ本当にやりたいことだけを

贅沢に、選んでやらせてもらった

オンライン脱出ゲームにはじまり

リモートのワークショップ企画
日本下戸サミット

実家の酒屋に関する補助金申請と新規事業立案

プランニングのお仕事もいくつかいただけ

母校の周年記念行事にも関わらせてもらった

幸せなことにまた仲間に恵まれ、協力者に支えられ、どれも上手くいったと言える結果だったと思う。

いろいろと不便になったはずのニューノーマルは、僕にとっては考える余白の位置が少しズレただけで、弊害というよりはむしろ追い風となってくれた。

信用の貯金を切り崩す生活

ただ、これは一種のバブルなんだろうなという感覚もあった

幸いなことにこれまで自分なりに誠実に人と接して活動してきたつもりで、そこで積み上げてきたものを担保に、特例で動けているような感じ。

どこか信用という貯金を切り崩して生活をしているような。

自分の精神健康上とてもいい日々だったので焦りはなかったが、認識としてはボーナスタイムだった。

そのご褒美のフィニッシュが、今回の香川の案件だった。

自分の名前でお仕事をもらう

8月末

前職で超絶にお世話になった方と久しぶりに会い、笑いながら聞かれた。

「ちなみに香川とか行かないですよね?」

内容は、高松駅前にある行政施設で、事業創造という新しいムーブメントを生み出すことがミッション。

その中核を担う人材を探しているとのこと。

突拍子もない案だったが、冷静に考えてみると、行けない理由はなかった。

妻も来年まで産休だし、息子もようやくリズムがつかめてきていた。そして無職の私。

いただいた資料には、前職でやっていたコワーキング施設の運営や、都市開発の企画の時に、見聞きし飽きた言葉が並んでいた。笑

自分も笑いながら「香川いいですねー」なんてその時は言っていた。

数週間後、改めて条件を正式に提示してもらった。

もったいないくらいの内容に、初めての感覚があった。

所属する会社に来ている仕事ではなく、池嶋亮という個人に対してお仕事をもらえている実感。

「大阪じゃないしな」という思いよりも、この実感の正体の方が気になった。

妻に相談したら、ありがたいことに「香川いいねーおもしろそー」

息子は「まぁ親父に任せるよ」とばかりに、寝ていた。

自分の中からモチベーションが消え、進むべき方向性が見えなくなってから半年とちょっと。

求められるのは「今までにないものを1から創りあげること」

そしてそれを、池嶋にお願いしたい、と言っていただけたこと。

浮かんだ想いは、単純に嬉しかった。

そして応えたいと思った。

自分にできること全部やる

ということで、妻が職場復帰するまでの半年間限定で、高松に新しい施設を立ち上げに行ってきます。

香川県としても、どこにも正解のない新しい取り組み。

おそらく僕のやるべきことは、ひたすらに仮説と実証を繰り返して、未来を創ること。

成功しても失敗しても、どーせ半年で大阪に戻ることが決まっている。

自分の無力さを体感して終わるもよし。

いい経験させてもらったーでも、ぶっちゃけお給料は変わらない。

でも決意としては、何が何でも結果を出してから帰る。

僕に賭けてくれた人たちに、恩を倍にして返したい。

その方が絶対に楽しい。

正直、コロナで激変しまくる新世界で、駅前のリアル施設を盛り上げるとか、まじで無理ゲーくさい。

ただ僕個人の状況としては1ストライク2ボールのバッティングカウント。

たった半年の1打席勝負。

だったらファーボールなんてクソくらえ。

見逃し三振なんて論外で、大真面目に「1打席でサイクル安打を達成する方法」に挑んできます。

遠くない未来で笑い話になるかもしれないけど、そのクリエイティブとチャレンジの先には、絶対に新しい何かがあると今は信じています。

来るべき大阪の大爆発に向けて。

まずは目の前のやれることを、やり尽くしてきます。

最後にお願いです

もし香川に面白い知り合いとかいたら、是非紹介してください。

あっちで一緒に楽しいことをする仲間を探しています。

あと香川に来る機会があれば是非連絡ください。

東京からジェットスターで1時間。

大阪から車で2時間半。想像以上に近いです。

あと持ち込み企画も大歓迎です。

自分にどこまで予算やら権限がもらえるかわかりませんが、なんとか一緒に考えましょう。笑

長々と私の近況報告にお付き合いいただき、ありがとうございました。

良いご報告ができるように頑張ってきます。

では、また半年後に大阪で。

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