シェア
涼
2023年3月14日 20:27
ピチョンと垂れた雫が一滴 あれは確か上弦の月夜 「此処に居て」 真っ直ぐ見つめる 碧の瞳に撃ち抜かれ 一歩も動けなくなったその雫を拭うため 絹のハンカチーフとなろう いつか笑顔になるのなら 道端の道化師となろうピチョンと垂れた雫が一滴 今宵は二十六夜月 「行
2021年11月3日 11:08
悠然と佇むあの人の船は琥珀の窓の向こう時折、珊瑚の城へ遊びに来ては生温い感覚だけを残して帰っていくあの人は、知らない私には思いを伝える術がないことこの足が刃物を踏むように痛むことその胸を刺さなければ二度と自由に泳げないこと『あなたは、 お城へ帰る人。 もう、此処へ来ては いけないわ。』一念天に通じず私はガニアの海へと還りますナイフを捨て飛び込