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哲学の始まりは14歳の極端な発想? 「14歳からの哲学入門」飲茶
哲学ってよく分からない。そんなイメージをぶち壊すのがこの本です。
哲学なんてそもそも小難しい用語などを取り除いたら結局言ってることは既存の価値観への子供っぽい反発なのであるというのが筆者の主張です。ただしこれは哲学はハードルが低いものという訳ではなく、この子供っぽいほど極端なことを考え反発し続けたからこそそれが新しい価値観として認められるということを示しています。
内容としては16世紀ごろから現在に至るまでの哲学上の大きなテーマ4つとそれぞれの代表的な哲学者の主張をまとめています。文章も高校生が普通に読めるほどの言葉で、しかも砕けた調子なのでスッと頭に入ってきます。
哲学って何をするものなの?
筆者は哲学とは「価値観について考えること」であると言っています。
専門用語ばかりで何を語っているか分かりにくいようなイメージの哲学でも、その考え方の始まりは「周りが言っているこの常識、価値観ってホントウに従うべきなの?そんなのは納得できない!」という誰でも中学生の時に1度くらいは抱いたことがある思いだったりします。
そうした思いをきっかけにして例えば正義とか自由とか人生についての考えをそれぞれの哲学者が主張して反論がまた現れるといった具合で哲学というものが発展していきました。
多様な価値観を知って自分の価値観を作ろう
哲学の楽しさは、普段なんとなく考えてた価値観を改めて考え直すきっかけになることだと思います。
人生って何のためにあるの?幸福はどうやったら達成できるの?といった当たり前に思えて実は分からない、けれど自分が生きていく上で重要なテーマの答えを哲学者の思想を学びながら考えてみる発見の楽しさです。と同時に今まで縛られてきたルールや価値観が実はもろい根拠しかないという痛快な破壊の楽しさもあると思います。
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