原書のすゝめ:#番外編 私の庭はどんな庭?
〜本好きへ捧げる30の問い〜
吉穂みらいさん経由で、闇夜のカラスさんの企画へ辿り着きました。
突然ですが、皆さま、自分の読書傾向について考えてみたことはありますか?
闇夜のカラスさんが「本好きへ捧げる30の問い」と題して、企画を提案されました。
という記事を吉穂みらいさんが紹介してくださいました(もちろん吉穂みらいさんも参加されています)。積読部に所属する万年補欠部員として、これは見逃せない企画です。
いったい全体、私の読書傾向に興味がある方がいらっしゃるのか、いらっしゃらないのかという問いはこの際度外視して、ただ自分への問いかけとして考えてみることにしました。
あるいは、たまたまこの記事がタイムラインに流れて、たまたまクリックしたがために迷い込んでしまったという読書好きの方が、やはりたまたま自分の読書傾向に興味を持って企画に参加しようと思われることになるかもしれません。
というわけで、闇夜のカラスさんの記事と、迷い込むきっかけとなった吉穂みらいさんの記事を前書きにして、早速答えてみようと思います。
◆第1問:いま現在、読んでいる本
私は長年併読症を患っています。
何冊も同時進行で読む癖が抜けません。
電車の中、昼休み、お風呂上がり、金曜日の夜、土曜日の朝、日曜日の昼、気が向いたとき、などさまざまなシチュエーションでさまざまな本をあれこれ読みます。時々一気読みすることもありますが、併読が基本です。
何故かと聞かれましても、それが併読症の症状なので答えられません。混乱しないのかというご質問をいただきそうですが、混乱することはありません。話の途中から読んでも最後に読んだ日から1年以上経過していなければ問題ありません。どのみち続けて読んでも人名は覚えられないので、ほとんど影響はありません。
◆第2問:次に読む予定の本
併読が多い人は、次に読む本の候補も得てして多いものです。目標は高く実現は遠い併読症に、処方箋はありません。
◆第3問:積ん読のなかで1年後くらいに読むんじゃないかな?という本
毎年同条件で更新中。
◆第4問:手元にないけど近いうちに入手する予定の本
今年、新たにnoteで発見してしまいました。
積読ピラミッドの基底部を支える本たちを大幅に下剋上して上位に食い込んだ作品が2つも入賞。
◆第5問:いつか絶対読んでやる予定、しかし予定は未定…の長編シリーズ
Steig Larson の『Millennium』(スウェーデン語版)を先に読むか迷い中。その前にスウェーデン語の学習で迷い子中…。
◆第6問:今の私を作っている基礎だと思う本、または作家
圧倒的に夏目漱石。
隠れて清少納言。
◆第7問:大人になって読んで、これ子供の頃に読みたかったなあと感じた本
A・デュマの『モンテ・クリスト伯』。
◆第8問:子供の頃に読んでおいて良かったなあと思う本
いつまでも心のバイブルです。
◆第9問:子供(1〜12歳)のころ特に好きだった本/シリーズ
1歳から…。
12歳まで…。
案外ロングスパンなので着地点が定まりません。
プロイスラーの『大どろぼうホッツェンプロッツ』とモンゴメリの『赤毛のアン』でしょうか。
◆第10問:思春期のころ特に好きだった本/シリーズ
モーリス・ルブランの『アルセーヌ・ルパン』シリーズ。
◆第11問:16〜20代前半のころ特に好きだった本/シリーズ
◆第12問:30代以降、特に好きな本/シリーズ
このあたりから海外文学と欧米ミステリに傾斜。
しかも、かなり急勾配。
◆第13問:現在、最も気になっている作家
いまさらですが、エド・マクベイン。
戦後の1950年代にシリーズものとして刊行された「87分署シリーズ」の沼にハマりました。今後の記事でぼちぼち紹介する予定です。
◆第14問:ぜったいに読みたい本
須賀敦子全集。(←太字)
◆第15問:持ってることが自慢できる(?)お宝本
折り返し地点に来ましたが、まだ記事を読んでくださっている方はいらっしゃるのでしょうか?
……どうやら自慢できるものはなさそうです。
◆第16問:実際に会って話をしてみたい作家はいますか?(既に亡くなった作家も含む/外国語の言葉の壁はないものとする)
内田洋子さん。
イタリアへ行ってもよいですか?
お会いしたいです。一杯やりませんか?
◆第17問:今までに読んだことがあるもので「これ自分がプロになって書き(描き)たかったやつ!」と強烈に感じた作品
内田洋子さんのエッセイ。
◆第18問:生まれ変われたらなってみたい既存の作家
とくに思い浮かびません。
◆第19問:定期的に読み返す本
併読だけで手一杯なので、再読はときどき。
定期的に読み直すのは語学の文法書。何度読んでも忘れてしまうので、コスパは最強。
新書も読み返すこと多し。
◆第20問:一度読んで、これ以上はいいかなと感じた本/作家
ダヴィッド・ラーゲルクランツのミレニアムシリーズ。スティーグ・ラーソンの世界観が完全崩壊するほどのショックを受けました。各紙の書評では、まるでラーソンの再来のような絶賛ぶりでしたが、まるで別物です。(面白いと思われていた方、これから読もうとされている方には大変申し訳ないですが。)
◆第21問:ぶっちゃけ苦手な分野の本/作家
哲学書と昆虫図鑑。
◆第22問:ぜひ映像化してほしい本/作品
NHKさん、ぜひ『京都人の密かな愉しみ』風にドラマ化してください。
◆第23問:ぜったいに映像化して欲しくない本/作品
ピエール・ルメートルの『悲しみのイレーヌ』
(ひょっとして、もう映画化されてますか?)
大好きな作品ですが、映像を見たらショック死しそうです。無理です…。
◆第24問:「巨匠」という言葉からイメージする作家
オノレ・ド・バルザック。
この一語に尽きます。
◆第25問:「偏愛」という言葉からイメージする作品/作家
谷崎潤一郎。
『陰翳礼讃』は私の聖典ですが、これ以外の作品には江戸川乱歩の『芋虫』や『人間椅子』に通じる泥土質で偏執的な性癖を感じます。美の偏愛者。
◆ 第26問:一週間入院する自分と同年代の友人に差し入れるならこれって本/シリーズ
片桐はいり『わたしのマトカ』。
映画『かもめ食堂』に出演された片桐はいりさんのエッセイ。ベッドにいながらフィンランド散策。
◆ 第27問:外国に移住する自分と同年代の友達へプレゼントするならこれって本/シリーズ
中勘助の『銀の匙』。
懐かしき日本の風景がいつまでも心に残りますよう。
◆第28問:元気を出したい時に読む本/作家/ジャンル
P.G. Wodehouse の作品。
ユーモア小説は心の肥やし、心の癒し。
◆第29問:もし自分がオーナーになったらこんな店にする!という妄想の本屋
妄想ではなく、願望です。
ここで働きたい!
◆第30問:いま思いつく「オールタイムベスト10冊」
30問中、最も難しい問いです。
さて、これで30問すべて回答いたしましたが、まだどなたか読んでいただいてますでしょうか?
こうして見ると、なかなか自分の読書傾向に気がついて愉快です。
せっかくなので、レーダーチャートを作ってみました。
闇夜のカラスさん、素敵な企画をありがとうございます。そして、吉穂みらいさん、素敵な企画を教えていただき、ありがとうございます。
自分もやってみたいと思われた方は、闇夜のカラスさんの記事にコピペ用の問いが用意されていますので、ご活用ください。
それでは、本日これにて。皆さまごきげんよう!
<原書のすゝめ>シリーズ 番外編
※このシリーズの過去記事はこちら↓
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