失われた自信を取り戻す方法【1】

就職して、東京に出て、自信を失った。

失うほど自信があった自覚はなかったのだけど、もっとできると自分で思っていたんだろう、思うように行かないプライベートに仕事に、「自分は何もできない」「自分はだめだ」どんどん負のスパイラルに陥っていった。

東京で過ごした数年の、自己肯定感は過去最低。

今、ここにいることが最適ではない感覚が徐々に浸食してきて、2年かけてようやく出した答えが海外留学すること。もう一度、自分が生きていくのに正しいと思える場所を探すのだ、と残業で貯めた貯金を握りしめて日本を飛び出た。

まずは英語ができるようになって、もう一度自分のスペシャリティを追及する。しかしながら最初からハードルは高かった。

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何を隠そう、私はそもそも英語が嫌いだった。けれど、日本以外でも生きていけるようになるためには、まずは語学を習得することが必要。避けては通れない道。
もとより、英語が嫌いというよりは、語学が苦手。だましだまし勉強してきたけど、どうしても好きになれない。

英語が大好きで、その勉強自体が楽しい！という人は周りにたくさんいて、彼らと同じようにすれば好きになるんじゃないかと彼らの真似をしたりもしたけれど、結局英語を好きになることはなかった。

そんな苦手を克服しようとするもんだから、そもそも気が進まないし、英語ができるようになりたい！と頑張った二十歳のあの頃とは明らかに違う脳みその性能。

思ったように全然上達しない…！

あれ、自信を取り戻したいのに、英語に触れようとすればするほど逆にさらにどんどん失っていくぞ…？

失われた自信を取り戻すのに、まずは苦手な英語を克服するって手法は間違った選択なのではないかと、生理が来ない自分を客観的に見つめながら疑い始めるのであった。

ー  【2】に続く