受動的には語学力は上達しない、私の場合
日本語がすごく上手な人たちに、どうやって勉強したのか聞くと、「アニメを観た」という答えが結構な頻度で返ってくる。
その言語が話されている映像をひたすら観れば、語学ができるようになる…?某聞き流す英語学習的な…?
その回答を鵜呑みにしていた私には、彼らが語学の天才か、魔法使いしか見えなかった。
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ちなみに私は語学の勉強が好きではない。
だから自分の生きたい人生を実現するのに英語が必要と悟った時、これはもうそういう環境に身を置くしかないと、洋書や英字新聞を読むでもなく、オンラインで英会話をするでもなく、日本を去った。
留学中も、英語の勉強が好きではないのに英語をしなければいけないジレンマに幾度となく苛まれ、それでもなんとか、以前と比べて英語でドラマや映画を観るようにもなった。
その熱量は断然、前述の彼らを大きく下回っていたと思うのだけど、茨の道を歩みつつ、英語はなんとかなるまでになった。が、今現在、問題はオランダ語である。
問題というと少し語弊がある。オランダでの英語普及率の高さゆえ、完全に彼らの英語力に頼りきっているので、私は今のところオランダ語なし英語のみで生き延びることができている。それゆえ厳密にいうと「緊急の」問題ではない。
ただそうは言っても、語学学習にはもってこいのはずの環境にいる。毎日欠かさずオランダ語を聞いているのだ。相方、相方家族、テレビ、ラジオ。これらを通してネイティブたちが喋るオランダ語を浴びまくっている。
だけど、私のオランダ語は全くもって上達していない。
それは結局、「聞いて」いるだけであって、「聴いて」いないから。
イントネーションやアクセント、「聞き」慣れて会得できるものもある。けれども、きちんと理解してそれを自分で使うためには、その言語に能動的に向き合わなければ、やはりダメだ。
いくらオランダ語を聞いたところで、「理解したい」の気持ちがなければただの音。
語学の天才や魔法使いに見えていた彼らも、「理解したい」の気持ちとともにアニメを観て、そこからさらに深く自分で学んでいったのではないだろうか、想像だけど。
私の場合、受動的に聞き流しているだけでは、自分のものにはできない。
そろそろ、ニコニコして英語に切り替えてくれるのを待つのは止めなければいけない。
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