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我慢ならないもの

ヨーロッパに住むようになって、それはそれはたくさん日本と違う点があるのだけれど、なんとか適応できてきて、むしろこっちの方が好き!という部分がたくさんある。だがしかし、一つだけ我慢できないものがある。

それは首尾一貫という言葉を体現する人々が少ないこと。(当社比)

自分が言ったこと、一瞬で忘れるのですか?というほど、すぐころっと心が変わる人もいれば、いやあんたこの約束守らなかったらどんな影響でるかわかってんの?と小一時間問いただしたくなるような人もいる。

ちょっとした飲み会やご飯に行く約束なら、当日その日の気分でキャンセル、または場所が変わるなんてことはよくある。(当社比)

「ツアーバスでミュンヘンのオクトーバーフェストに行こうよ!ツアーのチケットはここで買えるよ!」と言ってきたクラスメイトの提案に乗ったら、行く数日前に「実はまだチケット買ってないんだよね…ちょっと行くのも止めようかと思ってる…」なんてことを言われて、なんなのあなたサクラなの?(とは言わなかったけれど)とブチ切れたこともある。(他のクラスメイトに泣きついたら幸いにも一緒に行ってくれることになった)

「来週末はビーチに行こう!何時に出てここでこうして、ここのビーチレストランに行って、夜はこうしよう!」なんて詳細な予定を発表してくるにも関わらず、次の日には全く違う予定が、昨日の提案は空耳だったんじゃないかと自分を疑いたくなるようなノリで発表される。

人数合わせが大事なイベントの前日に、「やべぇ宿題でた。やっぱ参加無理。」と、イベント主催者に無慈悲な態度をナチュラルにとる人もいる。己の宿題のやばさなんて知らんわ!次の日も休みだろうが!と言いたいのをグッとこらえて、"No problem"と言える仏(神?)の心をわたしにも分けて欲しい。

今の生活圏内で言っていることを信用できるのは、相方のママぐらい。相方ですらコロコロ気が変わるので、時にどっかーーん!!!となる。一方相方ママは、言ったことは必ず実行してくれるし、何か変更があればちゃんと理由と共に伝えてくれる。頼りになるわたしの心のオアシス。

あくまで「当社比」なのでわたし個人の経験に基づく体感だけど、その時の気分で行動する人がなんと多いことか。それにいちいち目くじらを立てていたら身がもたないのでなんとか耐え忍んで慣れて行くしかないのはわかっている。でもやっぱり鬱憤が溜まってどうにも吐き出したくなる時がある。

それが今日だった。

相方によれば自分たちのこの習性に、自分たち自身も苦しめられることがあるらしい。だったら!!!と総ツッコミをいれたけれど、そうは簡単に変わらないのだろうな。

明日からもまた、うまい具合に折り合いをつけながら生きていきたいと思います。


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