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会社を辞めて留学してわかる、若い頃との違い【2】

これは、自分は永遠のバックパッカーだと信じていた私が、会社を辞めて留学したことを通して心の変化に気付いていく話。前回の話はこちら

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結局、宿で輪に入って行くことに自分の心の「壁」を感じたことと、大勢と交わる空間にいる中での一人も悪くないと新たな感じたことは、翌日には忘れて、それがなぜかという答えを探すまでには至らなかった。

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そしてそれからしばらくして、会社を辞めることを決め、その理由だった留学が近づいてきた。住まいを決める時、仲介してくれた人から勧められた候補は一人部屋が前提で、「いやいや全然相部屋いけますよ、むしろ語学上達させるにはそっちの方がいいでしょ!」と、まだまだイケイケのバックパッカーばりに、シェアルームに住むことを決めた。これがのちのち大きなハードルになるともつゆ知らず。

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住む場所を決めてからはあっという間、退職後バタバタと準備をして渡航。新しい日々が始まった。

最初暮らしたのは、同居人のほとんどが交換留学の大学生の学生向けの寮。ルームメイト(19歳)は多少、いやかなり難ありで、これは歳を取ってなくても、かなりきつかったと思う。詳しくはこの記事で書いたけど、一緒に夜遊びに繰り出したり、散歩に行ったり、なんとか共通点を探そうと模索したけど、結局は彼女と過ごす時はすごく頑張ってボルテージを上げている自分がいた。

同じフロアのメンバーとも、一緒に映画を観たり、夜ご飯を作ったり、極力コミュニケーションの場に参加をしようとした。正直、その時もあの宿の夜に感じた「壁」を感じていたのだけど、語学力向上と、何より新しい場所で友達を作らないと!というプレッシャーとで、「壁」なんてないはず!となんとかやり過ごした。けども、自分の圧倒的な語学力不足と、やっぱりなんとなくノリについていけないのとで、気軽に遊びに行ったり、その後連絡を取る仲になったりはしなかった。

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学校の夏休み、他の国へ旅した時はゲストハウスに泊まった。そこでは自分が望んでいた色んな国の人との交流もできたのだけど、そこでも、この環境に身を置こうと頑張っている自分と、それに伴う疲れを感じている自分がいるのを認識した。

これは明らかに大学時代のバックパッカーとしては感じるまでもなかった疲れ。あれ、なんでこんなにあの頃とは違うんだろう。

ー続く

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