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洋画のすゝめ

洋画は日本で生活していては体験できない文化や生活様式を学ぶことができる。最高のエンタテインメントだ。

洋画をすすめる理由を書いてみた。好きな映画を語っている箇所も多いが、ご了承いただきたい。

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①異文化の疑似体験ができる。

日本で過ごしていたら、体験できない異文化を感じれる。大げさに言うと、海外旅行に行ったかのようなの感覚だ。

また、その当時ならではの生活様式や文化を学ぶことができる。
例えば、古代エジプトや古代ローマ、中世の欧州、建国当時のアメリカ、現代のアフリカなど。

ジャンル、年代、国や地域など、様々なものを見ると見識が広がってよい。例えば、現代のアメリカが舞台の映画に固執するのではなく。
1800年代のアメリカ、WWⅡの頃のアメリカ、戦後のアメリカ、現代のアメリカなど、幅広い年代に広げるとよい。

例として、アメリカが舞台の洋画だと、黒人やインディアンへの差別が現代に近づくにつれ緩和されているのがわかる。名作「それでも夜は明ける」では、白人が黒人を奴隷として売買しているシーンがある。

そして、欧州やイスラムやアフリカなどが舞台の洋画にまで広げよう。アメリカは建国から250年程度だが、欧州やイスラム、中国は歴史が長い。
紀元前から現代まで2000年以上はある。その分、文化も多様だ。欧州はEUとして纏まってきているが、国や地域で生活様式や価値観は様々だ。

とりわけ、欧州が舞台の映画はオススメ。何と言っても、自然豊かなとこが多い。また、建築物も古い建物が多く、内容が悪くても映像だけで充分に楽しめる。

例えば、イギリスのガーンジー島が舞台の映画「ガーンジー島の読書会の秘密」

私自身、ガーンジー島は知らなかった。Googleマップを見ると、島国のイギリスとフランスの間でフランス寄り。

ガーンジー島は1940年~45年までナチスに占領されており、支配解除後の1946年の話になっている。実際のロケ地にもなった、ガーンジー島が自然豊かな良いところで映像だけでも見る価値がある。(内容はまあまあ。)

欧州ではないが、1996年のエベレスト遭難事件を描いた「エベレスト」もそうだ。ネパールの山脈ではあるが、実際にエベレストで撮影をしていて、エベレストの美しさ・壮大さを体感できる。(この作品は内容も素晴らしい。)

洋画については内容だけでなく、自然の美しさや景色を疑似体験として楽しむ。こういった楽しみ方もありだと感じる。自分が行ったことのない、街並みを物語と同様に楽しむ、一石二鳥だと思う。

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②歴史の復習・勉強になる

世界史や歴史というと、戦争系の映画が連想されるが。とりわけ、第二次世界大戦(以下WWⅡ)の頃を舞台とした洋画は多い。

第一次世界大戦(以下WWⅠ)は欧州がメインであり、日本は連合国側であった。対して、WWⅡはWWⅠでは中立の立場であったアメリカが連合国側として参入している。

日本の日本史の教育や文化を見ても、敗戦国となったWWⅡの扱いが大きくなっている。世界で初めての原爆投下などもあり当然だろう。

WWⅡの映画は日本でも「硫黄島からの手紙」「永遠のゼロ」など名作が多い。

アメリカでも「プライベートライアン」「父親たちの星条旗」など数多くの名作がある。日本だと真珠湾攻撃などから「対日本」のイメージを抱きがちだが、実際には欧州にてナチスとも戦争を数多く行っている。そのため、「対ナチス」を描いた映画も多い。「プライベートライアン」や「フューリー」などがそうだ。

「プライベートライアン」はスターウォーズやジュラシックパークでも有名なスピルバーグ作品で、素晴らしい名作。

なお、「硫黄島からの手紙」と「父親たちの星条旗」は共にクリントイーストウッド作品で姉妹作品。

連合国側と、日独伊三国同盟側の両方の映画を見てもらいたい。ドイツのナチスを悪者扱いしている映画は大半だが、ナチス側を主人公とした映画をオススメする。(ナチスは悪者とされるのは仕方ない、ホロコーストのようなことは今後あってはならない。)

「ヒトラー 最期の12日間」がまさにそうだ。ドイツ軍が崩れていく様子、ヒトラーの死、ドイツ軍の降伏までがよくわかる。また、この映画はヒトラーが激怒するシーンがパロディとして扱われることで有名。そのシーンは映画の前半部分に出てくる。

欧州の連合国側の製作の映画も見ると理解が深まる。

実在したピアニストの話を基にした「戦場のピアニスト」、ナチスにスパイとして侵入するユダヤ人女性が主人公の「ブラックブック」、ナチスによるオーストリア侵攻の場面がある「黄金のアデーレ」、実在のイギリス学者アランチューリングの実話もの「イミテーションゲーム」など。※戦場のピアニストがポーランド(ワルシャワ)、ブラックブックがオランダが舞台。

「ブラックブック」は実話ではないが、WWⅡ当時の様子がよく分かる内容に。あとの3作は全て実話。

※実話作品の注意点として、内容すべてが史実に忠実とは限らない。見終わったあと、wiki等で確認したほうが良い。興行成績のため多少の脚色があると考えるべきで、たいてい脚色されている。

ナチスがいかにユダヤ人を迫害してきたか、いかに酷いことを行ったかがこれらの洋画を見るとよく分かる。現代でも優生思想は話題にも度々なるが、ホロコーストこそ最も酷い優生思想だったと考えられる。

WWⅠでは、私が視聴した映画は少ないが「1917 命をかけた伝令兵」がオススメ。

イギリスの伝令兵を主人公にした映画であるが、「対ドイツ」の様子がリアルに描かれている。まるでワンカットで撮影したかのような映像は秀逸だ。※当時はドイツはナチスではない。

戦後が題材の歴史映画も合わせてみることをオススメする。

イランアメリカ大使館人質事件を題材とした「ARGO」、オサマビンラディンの殺害までを描いた「ゼロ・ダーク・サーティ」、イラク戦争に派遣された名スナイパーの実話の「アメリカンスナイパー」など。

これらの話はアメリカ製作の映画だが、全て舞台がイスラム圏の中東。イスラム教の信者は年々増えている。日本ではイスラーム国やアルカイダの影響もあり、「イスラム教=悪」という印象が強くなってしまっている。イスラム教信者が全員が悪ではなく、テロリスト達が目立ってしまっている格好だ。グローバル化している現代なので、イスラム教への理解は今後より必要になると思われる。

「ARGO」は1970年代の内容ではあるが、直近のイスラム圏の生活や文化がわかる。なお、「ARGO」の映画の冒頭では、イランが反米国家になった経緯が分かりやすく説明されている。イランが反米になった原因は石油だ。百田尚樹さんの「海賊と呼ばれた男」は石油会社の話で、イランの話も出てくる。「ARGO」と合わせて読むと、より理解が深まると思う。

余談ではあるが、中東の名の由来はイギリスから見て中東ににあるから。日本の極東も同じようにイギリスから見てるため。近東が旧オスマン帝国(現在のトルコ)あたりになる。

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今回は①異文化の疑似体験②歴史の復習・勉強になる というテーマで、洋画について記載した。

なお、今回の記事で取り扱った洋画は以下のURLにオススメ映画として記載してある。
以下を参考に読者の皆様の好きな映画を見つけらればと思う。


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