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君と僕の行方

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櫻坂メンバーのシリーズ長編です。宜しければどうぞ。
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記事一覧

君と僕の行方 ~Prologue~

君と僕の行方 ~Prologue~

___恋とは、苦しみだ。

しかしそれを得たことのない者は不幸であると思う。

___そして、それを失ったことのない者もまた...不幸であると思う。

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『ごめん、〇〇の事は好きやけん...友達以上には考えられない...これからも友達じゃ...だめ?』

脳内で何度もフラッシュバックする言葉。

今日、ずっと大好きだった人に告白した。しかし結果はこの通り惨

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君と僕の行方 第1話

君と僕の行方 第1話

___全ての時が止まったかのように、僕の耳には何の音も聞こえなくなった。

視界が明滅する。今、なんて?

ひかる:私...彼氏...出来た...

〇〇:...そっそうなの!?それで...こんなことしてて...いいの?

僕に抱きついたまま離れない彼女に何とかそれだけ絞り出す。

ひかる:これは...そういうのとは...関係ないけん...〇〇の匂い...安心するんよ...だめ?

そんな上目遣い

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君と僕の行方 第2話

君と僕の行方 第2話

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第2話
~窮地とお人好し
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___私達、付き合わない?

麗奈と付き合い始めて1週間が経つが、僕達の関係は今までとさほど変わらない。

相変わらず保健室登校の彼女とは放課後にしか会えないし、帰りは親が迎えに来るので一緒に帰ることもない。

だけど僕は、毎日のこの少しの時間がすごく好きだ。

今日あった出来事を話し、それを楽しそうに聞いてくれる彼女。

__こ

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君と僕の行方 第3話

君と僕の行方 第3話

___嘘とは毒である。ついたものの身体に徐々に回り、最期は___

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第3話
治まらない胸騒ぎ
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麗奈:〇〇!次あのお店見たいな!

〇〇:ちょ…ちょっと待って...そんなに急がなくても...

僕の手を引き今にも走り出しそうな麗奈を嗜める。

僕達は今、近所のショッピングモールに遊びに来ている。

遡ること3日前__

麗奈:ねぇ、今度の土曜日空いてる?

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君と僕の行方 第4話

君と僕の行方 第4話

麗奈が姿を見せなくなってから1週間が経った。

携帯での連絡にも一切返信がない。

彼女の痕跡は文字通り

__消えてなくなった。

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第4話
君がくれたもの
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〇〇:麗奈...どこ行ったんだよ...

あれから毎日放課後例の空き教室で麗奈を待つ僕にも、そろそろ限界が近付いて来ていた。

ひかる:...〇〇?

〇〇:っ!?...あぁ、ひかる...

隣にはひかる

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君と僕の行方 第5話

君と僕の行方 第5話

___何かを得ようとした時、対価に迷うなら諦めた方がいい。

本当に欲しいものは、何を失っても手に入れたいものだ__

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第5話
君との未来
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あれから3ヶ月が経ち、僕は進級して3年生になった。

今年は受験の年。周りからの無言のプレッシャーに悩まされる時期だ。

かく言う僕も例外ではなく、先程行われた2者面談では"もう少し勉強しないと厳しい"などと言われたばかり

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君と僕の行方 第6話

君と僕の行方 第6話

__蝉の声が五月蝿い7月。世間は夏休みだと言うのに僕は図書館で真面目にお勉強だ。

高校受験が日に日に近づき、謎の緊張感と闘いながら、ようやく勉強に本腰を入れられるようになったという訳だ。

〇〇:ふぅ...こんなところかな...

一息ついて隣を見る。参考書片手に真剣な表情の彼女。僕はその横顔をしばらく眺めた。

ひかる:...ん?どうしたん?

〇〇:ううん…ちょっと休憩してた。

ひかる:ふ

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君と僕の行方 第7話

君と僕の行方 第7話

『それでは、第46回、××中学校卒業式をとり行います』

静寂に包まれた体育館に仰々しいアナウンスが流れる。

そう、今日は卒業式。

京介:しっかしみんな揃って志望校受かって本当に良かったよなぁ...

〇〇:おいおい...式の途中で喋るなよ...

京介:大丈夫だって。どうせ誰も聞いてねーよ。
それより、オレは今日やるぜ。

〇〇:...何を?

京介:藤吉さんに...告白するんだ。

〇〇:

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君と僕の行方 epilogue

君と僕の行方 epilogue

___信じよ。さすれば与えられん。

厳しい寒さもどこかへ消え、暖かい春がやってくる。

店の窓からもよく見える大きな桜の木は今年も満開だ。

アケミ:...今年も綺麗ねぇ...

カウンターに頬杖をつきながら1人呟く。

あら、ごめんなさいね?自己紹介してなかったわ。アタシはアケミ。この『占いの館』の店長。

性別?そんな事知りたいの?ウフフ♡強いて言うなら『私はどちらだと思われても構わない』と

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