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流れは主体的に作る。全ては流れが大事「大地の再生」に参加して

以前から気になっていて、一度学んでみたいと思っていた「大地の再生」へ行ってきました。生憎の雨でしたが、雨に打たれながらの作業も気持ちよかった!参加してみての感想は、「おぉーすげ〜!」という気づきの連続と「楽しかった〜!」「もっともっとこの活動、広げなきゃ!」でした。

詳しくは映画「杜人」を見てほしい。(いきなり丸投げ!)このnoteでは私が体験したきたこと、学んだこと、気づきを書いてみようと思います。

今回はMOKKI NO MORI SENGEN FIELD横にある古民家「紬(つむぎ)」で、フードフォレスト(食べられる森)をつくるプロジェクトの一つとして、川の整備と水脈づくりをしました。講師の佐藤俊さん曰く、川を1つのホースとして考えてほしい、と。ホースの先(水が出るところ)が詰まっていると水は流れない。今、川でそれが起きているとのこと。ホースの先が詰まっているので、山から水がホースに流れていくことができない。

川の流れをホースに例えるとこんな感じ



流れていかないって言うのは、雨の水が山の土の中に浸透していかないってことだそうです。その結果、雨が表面の土を流してしまっている状態だそうです。雨の後、こうやって川が濁るのはそのせいらしいです。

山からの水の流れ(矢印)が詰まっていると水が土に浸透せず表面の泥だけ流れてきてしまう

なので、まずは川の中で詰まっているところを人の手で取っていきます。簡単にできることとしては、枯れ葉などが詰まって流れを塞いでいるところをきれいにすること。岩にはさまった枯れ葉を取るだけで、サーっと水の流れができていく。これが物凄い気持ちいい。詰まっているものが流れ出す気持ちよさ。あとはここに水が通ったらいいなって思う所の石をどけたりする。小さな石は手で出来ますが、大きな石は道具を使ってぐいぐいと動かしていきます。

写真下の方、茶色い水が溜まって滞っている。上流を整備して流れを作った
すると、茶色い水が溜まっていたところがこんなに透き通った水になった。上流だけじゃなく下流の詰まりもとった結果。

↓ここも、普通に流れているように見えるけれど、石を動かしてみると、より流れが良くなった。こんな風に石を動かしていく。以下の3枚の写真を見てほしい。

これだけみると普通、よくある普通の川の流れだ。
石をよけて、水が流れていく道を広げた
ここは最初左の男性の方しか流れていなかったが、右も通して流れを作った
おぉー流れが変わってスムーズに!手前の溜まりをみると一目瞭然
流れてる、流れてる〜!

矢印を書いてみると、右側に流れを作ったので、流れ始めた

この丸の部分に流れが起きた。↓の写真は流れができる前。水があまり動いてませんよね?下の写真を見た後上の写真に戻ってみてほしい。

さらに↓ここに石を置くことで右側への流れができた!上の写真と見比べてほしい。

めちゃくちゃ当たり前なことですが、「水は低きに流れる」ですよね。山の方に引っ越してきて、水の流れを見ていて、最近ふと思ったのですが、(って、今更当たり前すぎて笑っちゃうんだけど!)川の水が海まで行くってことは、ずっと海の方まで低くなって行ってるってことだよね?って。考えたらなんていうか凄いことですよね(え?すごくない?)だってちょっとでも変な坂があったら流れないんですよ、多摩川で言うと138km、山梨から始まって、奥多摩、青梅、昭島、国立、府中、調布、世田谷、川崎、大田、そして海まで、ずっとずーっと傾斜ついてるってなんかすごくないですか?

止まることなく流れてくる水。邪魔な枯れ葉や石をどかしたりすると「おっ水の流れが変わった!」という感動がありました。ここを動かしたら、流れるようになるかな?とか、逆にここにあえて石を置いたら流れ変わる?なんてことを考えてやっていたのですが、これって、子供が砂山作って水を流す遊びじゃないか〜!と思いました。こうしたらどうなる?おぉ〜!、じゃ、こっちやったらどうなる?っていうのの繰り返し。めちゃくちゃ楽しかったです。公園の子供の砂遊びって、同じことずっとやってて、そろそろ帰るよ〜!と言ってもエンドレスで帰れなくてめっちゃ大変!って思ってたけど、あれも、子供なりにめちゃくちゃ学んでいるっていうか、楽しいんだなって思いました。今度うちの子たちがやっていたら早く帰ろ〜!と言わずに見守ろうと思う。(いや、私が一緒になって参加しちゃおうかなと思う)

流れがスムーズにいった時はとにかく最高に気持ちいい。右側に道を作ってみたものの、水が来ない、だから道のちょっと手前にあえて石を置いてみると、うまく右に流れができていった、そんなこともあって、主体的に川に関わってるぞ!みたいな馬鹿なことを思ったりもした。いや、でも流れる、流されとかって「人の意見に流される」とかあまりいい意味で使われないこともあるけど、主体的に流れを作っていくこともできるんだって、すごく実感しました。人生や仕事なんかも流れに逆らわず、流れに乗っていこう、なんていう考え方がありますが、そもそも流れを作っていく、そんな関わりもできるんだなって。自然ってなんていうか生き方とか人生についていろんなヒントをくれるな〜って思います。

続いては、↓こんな大きな泥水の水溜まり。よく川でもみますよね?こういう澱んだ部分。これも水の流れを変えていくときれいになるんですよ!びっくり!!

泥水!って感じで、きれいではない。

まずは水の中、特に溜まっている部分に沈んでいる枯れ木なんかを拾いました。(右側の草木の下の部分)それだけでも流れができて濁りが透き通ってきました。わかりますかね?たったこんなことで?!と驚きますよね。川を日々清掃する重要性を感じました。講師の佐藤さん曰く、こういうこは地域の方が日常的にやっていくことが大事、とのこと。地域の方じゃなくてもキャンプや川遊びに訪れた方がちょっと作業すればいいよね、なんて話しました。

上流(写真下)からの流れも作ったので水が流れこみ、泥水だったところがきれいになってきた

雨が降っていたので経過の写真をちゃんと撮れなかったのだけど、↓この写真の◯で囲んだところがさっきの泥水のところだ。よく見えないかもしれないけど、どうみても清流って感じで透き通ったきれいな水になった。

同じ場所からの写真ではないが、明らかに透き通ってきれいになっている

ここまで読んでいただいたら、川の水の流れを作るのがいいのね、とちょっとわかっていただけたかと思う。でも泥が流れて行ってきれいになっただけじゃない?泥はどんどん上から流れてきちゃうんじゃない?って思いますよね?私もそう思いました。でも冒頭に書いたように、流れができるってことはホースの先の詰まりが取れるってことなので、そうすると山に水が浸透してちゃんとホースに流れ出てくるようになるんだそうです。おぉ、そっか、そう言うことか!と思っていたら、まさにそんなことに遭遇したので写真と共に書きますね。(写真だと見にくい!動画撮ればよかった!と思うけど)


ここ、わかりますかね?(わかるわけない!)

もとももこの矢印のところに流れはなかったが石を退けたら傾斜から水が流れ出てきた


これは川ではなくて、川に面した斜面なんです、そこの石を少しいじって流れを作ったら、斜面から小さな沢ができて水が流れ始めました。今までそこに流れはなかったんです。あっ、こういうことか!と思いました。詰まっていると斜面から流れができない、そうなると流れたい水が流れなくて先ほど書いた表面の泥が落ちてくる、ってこと。おぉーそうか、そうか、こうやって気持ちよく流れさせてあげることが大事なのか!とめちゃくちゃ実感しました。

さらに、こうやって水流れがちゃんとできると、川の周りの空気も変わるそう。要は空気が流れるそうです。そうすると近くに生えている草木が息をできるようになり、イキイキと根を張るそうです。よく崖みたいなところで泥が丸出しになって崩れそうなところ見かけませんか?今回の川の脇でもそういうところがありました。でもちゃんと木が根を張ると泥が出にくくなってくるそうです。凄い凄い〜!流れがないと空気が動かないから、草木は息ができなくてとっても苦しいんだそうです。次に行ったとき、周辺の草木の元気度合いを見比べてみよう、と思います。

続いては川の上の駐車場の水脈作り。最初に講師の佐藤さんが水が流れるための溝を掘りました。そこにみんなで森の中から拾った枯れ枝をこのように詰めていきます。土の中に空気や水の通り道を作るそうです。午後のこの辺りの作業から息子と娘も参加!

土の中に空気が通ることで微生物も活性化するそうです!全部自然のもので出来ている!
枯れ枝を溝に入れる作業。もう泥っどろ、お構いなし!
せーの
おりゃ〜!!(こらこらちゃんと入れなさい!)

枯れ枝を入れた後は、溝の横から泥が流れ込まないよう、石を詰めて壁を作ります。さらに枯れた杉の葉っぱを詰めます。泥が流れ出ないようにフィルターの役割をするそうです。

詰めた後はちょっと足で踏んで固めました。
こんな感じで山の方から川の方へ脈を作っていきました。

これにてこの日の作業は終了。雨の中での作業でしたが、とても楽しかった。駐車場はドロドロでしたが、次回ここがどうなっているか変化を見にくるのが楽しみです!周辺の草木の様子も次回変化を見るのが楽しみです。

今回思ったことは、プロフェッショナルたちは、普通の人がみていない世界を見て、感じているということ。それは以下の記事で触れたアーティストの時も思ったが、普通の人とは世界の見方が違うんだな〜って。アーティストの人は世界を「光」を起点に世界を見ていると思ったし(もちろんそれ以外にもあるのだが、私はそう感じた)今回の佐藤さんは水の流れ、空気の流れで世界を見ているんだなって。すごく面白い気づきでした。私は何を中心に世界を見ているのだろうか?ただ漠然と見ているようで、私もきっと何かのフィルターがあるに違いない、そんなふうに思いました。様々なことを学ぶってことは、いろんなフィルターを使って世界を見る方法を掴むってことなんじゃないかなって。今回また1つ新しい見方を学べました。

参考までに・・・
今回は雨の中での作業でしたが、レインスーツに長靴、ゴム手袋。装備さえしっかりしていれば、不快になることもほとんどありませんでした。装備って大事。

最後に・・・

「水の低きに就く如(ごと)し」はもともと孟子が性善説を説明していったことばで、人間の本性が善であることは、水が高いところから低いところへ流れるのと同じような自然の摂理である、という意味です。そこから転じて、ものごとが自然な成り行きで進むこと、人間には自然の流れは止められないことを意味することばになりました。「低き」といっても「易きに流れる」のようなネガティブな意味ではないのです。

朝日新聞ことばマガジンより引用

水は低きに流れるってほっとくと悪い方へいっちゃうよ、っていうネガティブな意味をイメージしていましたが、違うんですね。
水も人間の体も、人の営みも、全てに自然の「流れ」があり、うまくいかない時はどこかに詰まりがある時だな〜って感じました。詰まっているところはないかな?空気が流れてないところはないかな?とアンテナを張っていきたいと思いました!流れに身を任せる、というと受け身な感じでパワー出ないけど、今回の川の流れと同じように主体的に流れを作ることもできる!そう思ってパワー出していきたいと思います。

以上大地の再生へ参加してのレポートでした〜!色々ワークショップなどもあるようなので、お近くであったら参加してみるのおすすめで〜す。


8月には今回私が参加した場所でまた開催があるかも、とのことです。気になる方はこちらをチェックしてくださいね!東京都の檜原村というとっても素敵なところです。MOKKI NO MORI


最後までお読みいただきありがとうございました!!

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