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【社員インタビュー】技術力を保つため、エンジニアにとって必要な要件とは|シーン#02 開発統括部長 阪口 学

RUN.EDGEの社員にインタビューをする「RUN.EDGEのはたらく『シーン』」。一人ひとりの社員の回答から、RUN.EDGEの社内の様子やメンバーの特性を知るきっかけになればうれしいです。今回は、開発統括部長の阪口さんに答えていただきました。特別編としてロングインタビューでお送りします!

阪口 学|Sakaguchi Manabu
2002年 株式会社富士通ハイパーソフトテクノロジ入社。SI受託の開発リーダーとして、アジャイル開発に取り組む。2015年、プロ野球チーム向け映像分析サービス「PitchBase」の開発リーダーに就任。
RUN.EDGE株式会社創設後は、プロダクト開発全般を総括する立場として、アーキテクチャーや開発プロセスの構築を行う。現在はスポーツ分析アプリ「FL-UX」と、SUPER FORMULA公式アプリ「SFgo」の開発リーダーを兼任。


ー これまでのキャリアについて教えてください。

高校の頃からコンピューターに興味を持つようになり、独学でプログラミングを勉強しました。大学ではアルバイトでアプリ開発を経験し、大学卒業後にプログラマーとしてキャリアをスタートしました。私は元々関西に住んでいたので神戸で働くつもりでしたが、会社の合併などがあり、いきなり関東勤務になりました。
仕事内容は、組み込み系ソフトウェアの検査部門で検査や検査用のプログラムを書いていました。ただ、開発がどうしてもやりたかったので、2年くらいたって当時の部長に直談判したところ、Javaのデスクトップアプリの開発をやっている所に配属してもらえました。
そこでは受託先のベンチャー企業の案件を担当したのですが、当時の事務所は社長の家のガレージでした(笑)。社長の家のトイレを借りるので毎回気を使っていましたね。

その後、Webアプリケーションの開発に関わり始めます。15年ほど前、富士通のグループ会社で「知創空間」というSNSの部隊に移りました。当時アジャイル開発を先駆けてやり始めていたマネージャーと出会って、今のRUN.EDGEでの開発に近いチケット駆動の開発を初めて体験しました。その後、地方公共団体向けのSNSの立ち上げを経験したり、ちょうどその頃、SaaSという言葉が出てきた時でしたが、SaaS基盤の開発に関わり、WebアプリケーションやAPIなどをJavaを利用して開発するなど、バックエンドの開発も経験しました。

10年ほど前からはリーダーとして高齢者向け在宅医療クリニックの案件に携わりました。その頃は、ICTが進んでいない業界に対して、クラウドやアジャイルを活用してIT適用を進める流れが起きていました。
私もこの開発の中で、短いサイクルでのリリースを繰り返し、フィードバックをもらいながら開発を行うアジャイル開発を経験することができました。また、当時は、スマートフォンが徐々に普及し、HTML5という技術が広まり始めていた時期でもあり、これから伸びていく技術であると見込んで、スマホ向けアプリをHTML5で開発するようになりました。今思うと、このプロジェクトの経験は、現在のRUN.EDGEでおこなっている開発の原点であったと感じています。


ー阪口さんはRUN.EDGEの前身となるプロジェクトから関わっていらっしゃいますが、きっかけやその時の心境を教えてください。

RUN.EDGEに関わる直前のプロジェクトは、東日本大震災および原発事故の被害を受け、全国へ避難を余儀なくされた福島県浪江町の町民向けにタブレットアプリの開発を行っていました。その案件で、タブレットのアプリ開発だけでなく、新しいサービスの立ち上げやベンチャーとの協働を経験しました。その案件が終わるときに、当時富士通にいた小口さんは新しい野球向けのサービスを作るための開発チームを探していました。その中で浪江町向けのタブレットアプリ開発について知ったそうで、開発の経験が活かせるだろうと、私のところに依頼が来たことがきっかけでした。


ー 小口さんとの出会いで印象に残っていることはありますか?

野球向けのサービス開発の内容を説明するために、小口さんが私の会社に訪問したときが最初の出会いでした。当時の私は富士通のグループ会社の社員でしたので、小口さんは開発を発注していただくお客様という立場でした。私がそれまでの実績をアピールするために在宅医療クリニック向けサービスや浪江町のタブレット開発案件の内容について説明をしていたときに、小口さんが「最高ですね!!」「僕は1秒で人を信じるんで」とか言ったりして、妙に勢いがあるというか距離感が近い感じの人だと思いました。普通の人はもう少しビジネスライクな反応をすることが多いので変わった人だなと・・。(笑)

さらに印象的だったのが、私が説明をした後に、さっそくキックオフミーティングに参加してください、ということになったのですが、打診された日が子供の入学式とバッティングしていたんです。私以外にも、パートナーさんなどの沢山の人が参加する予定となっていたため、スケジュール調整をして別の日程に変更してもらうのは難しそうな雰囲気でしたが、小口さんに出席できない理由を伝えたところ、そういう事情ならとすぐに日程を変更してくれました。家族の事情などを考慮してくれる人なんだなと思いました。今のRUN.EDGEでもライフイベント休暇や家族を一番に考える穏やかな働き方ができる社風があるので、その時から受け継がれているマインドなんだろうと思います。


ー RUN.EDGEではどんな役割(お仕事)をしていますか?

RUN.EDGEのプロダクト全般のマネジメントをしています。特に、スポーツ分析アプリ「FL-UX」や、SUPER FORMULA公式アプリ「SFgo」の開発マネジメントをメインにしています。また、エンジニアの採用、育成、成果評価に携わっています。


ー RUN.EDGEの良い所や今後改善したい所を教えてください。

私は開発側の人間なので、やはり作ったものがお客様に使っていただいていることを実感できるのはRUN.EDGEの特徴であり良い所だと思います。
大きい会社だと自分が作ったものがどう使われているのか、そもそも使っているのかすら分からないケースもあります。
一方でRUN.EDGEはお客様からフィードバックをいただく機会が非常に多く、実際に使っていることを実感できますし、やりがいにつながります。

改善したい所は、RUN.EDGEはまだできて間もない会社なので、仕組みづくりができていない部分があったり、まだまだ人が足りないので、今後、採用を強化したり、一緒に開発をやっていただける仲間を増やして持続可能な組織にしていきたいですね。


ー 技術力を保つためにエンジニアにとって必要な要件は何だと考えますか?

開発者として突き詰めていくか、マネジメント領域に携わるかで要件は違ってくると思います。
これまで見てきたメンバーで感じるのは、純粋な開発者の場合、自分の知らない技術にもチャレンジしたり、新しい機能の開発に積極的に取り組む人は伸びると思います。新しいことをやるには、色々調べる必要があるので、必然的に新しい技術をウォッチすることにもなります。あとは、ありきたりかもしれないですが、自分ができることをあきらめずに全力でやることが、エンジニアとして成長するために必要だと思います。

マネジメント領域に進むのであれば視野が広く、情報処理能力が高い人、たくさんの情報を集めてそれを頭の中で整理できる人が向いていると思います。
例えば、自分のチームのことを把握するだけでなく、直接関わっていないような周りの人のメッセージもこまめにインプットして、プロジェクト全体の状況を把握しておく、そして実際に要件が必要になった時にすぐにキャッチアップできるようなイメージです。

開発者として突き詰めていくか、マネジメント領域に進むのかを特性でいうと、メーリングリストやSlackなどで自分が宛先ではないものを読む人と読まない人で分かれる気がしますね。読まない人は開発寄り、読む人はマネジメント寄りの人みたいな。実際、私もサブリーダーになった辺りから意識的に読むようにして情報をインプットし、状況把握をしていました。今も時間的に忙しくても夜の時間を利用するなどしてインプットしています。


ー 休日の過ごし方や好きなことは何ですか?

休みの日はとにかくのんびりしたいと思っていて、ピアノがメインの音楽を聴いたりしますね。坂本龍一さんの1996というアルバムが好きです。

コロナ前に地中海を巡るクルーズ旅行に行ったことがあるのですが、クルーズってのんびりできるイメージがあって、最近も色々なクルーズの情報を調べたりしています。海外のサイトだと英語の勉強にもなります。クルーズってすごいんですよ。ゴーカートやサーフィンが船内でできるものもあったりするので。実際に自分が行ったときは、子供や親のアテンドをしなければいけなかったので、大変だったんですが(笑)。世界のクルーズ情報を調べて、のんびりリラックスできている自分を妄想しています。

イタリアのジェノバから乗船したMSCクルーズ社のクルーズ船(阪口撮影)


ー RUN.EDGEではどんな人たちが働いていますか?開発チームの雰囲気はどのような感じですか?

会社紹介の社風・文化にも書かれているように、真面目で与えられた仕事をきっちりとやりきるメンバーが多いと思います。簡単に諦めないで、仕上げまでしっかりとやってくれます。世の中にはやたら諦めのいい開発者もいたりしますが、そういう人はRUN.EDGEにはいないと思います。

一方で少し真面目過ぎるかもと思う時もあります。自分の考えをもとに、代替案を出したり、相談することは今以上に積極的にやってほしいという気持ちもあります。

私がRUN.EDGEに関わる以前のプロジェクトから一緒だった付き合いが長いメンバーもいて、気心知れている人もいる一方で、新しいメンバーも増え、リモートワーク中心なので、今後はよりお互いを知れるようなコミュニケーションの機会も増やしたいですね。


ー 今後、どんな仲間が増えると嬉しいですか?

新しいことに興味を持って、既存のやり方を変えるような動きをしてくれる人に入っていただけると嬉しいですね。新しく入った人にとって、既存のやり方は自分が考えて作り上げたものではないですよね。だから、自分が考え抜いて最善だと思うやり方を見つけてほしいですし、それを周囲に展開してチームを牽引してほしいと思っています。結果、それがその人のモチベーションにもなるし、成長につながると思うからです。

私はアジャイル開発に出会って、チケットのタスクを個々人がやり方を模索しながら進めていくやり方にすごく影響を受けました。個々人が自律して動き、また動けるような仕組み自体、充実している感じがしていいなと。
私自身も、開発のやり方だけでなく、タスク管理のやり方やツールの選定、プロセス管理など、自分で色々考えながら最善の方法を見つけ、既存の方法だけにとらわれず、変化させながら取り組んできました。そういった自律心と課題意識を持って取り組める人と一緒に開発できると、RUN.EDGEの開発力の底上げにもなるのではないかと思います。


ー RUN.EDGEで今後挑戦してみたいことはどんなことですか?

RUN.EDGEのプロダクトである「FL-UX」の仕組みを使ったプラットフォームがあり、1つのアプリではなく、プラットフォーム上で色々なサービスが動くようなビジネスを成功させていきたいと思っています。
直近で関わった「SFgo」の開発は、新しいプラットフォームの立ち上げで、開発自体も自分ででき面白かったですね。今後、この基盤をさらに整備して、プラットフォーム上に機能を追加するなどして、他のサービスを立ち上げやすい仕組みを作りたいですね。


ー 阪口さん、素敵なお話を聞かせていただきありがとうございました!


最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
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