ピンピンコロリとネンネンコロリ【序章①】

人生を半分以上生きると、理想的な死に方について考える。

昨日まで元気だった人が、今日、あっけなく亡くなってしまったという話もよく聞く。

また、「おやすみなさい」と言っていつもどおり床について寝て、明くる朝、眠るように息を引き取ったという話も聞いたことがある。

前者がピンピンコロリ、後者がネンネンコロリである。

どちらのケースも、苦しむことなく天寿をまっとうした理想的な死に方である。

そして、死に場所も自宅の布団である。

ただし、ひっそりと孤独死するのではない。

地域の中で助け合う生活をしながら、お互い顔を合わせる習慣づくりをしておくことが必要である。

なぜなら、ひっそり死んで何日も発見されなかったら、腐乱臭がただよい、発見した人や警察に迷惑がかかるからである。

そうすると、自分自身の死のXデーから逆算して、今、どんな準備をしておいたほうがいいのかを考える必要が出てくる。

まずは、身の回りのものは、徐々に減らしていくことである。

売ってお金に代えられるものはどんどん売り、得たお金で新しいモノは買わず、今晩のおかず代に充てる。

この世に生を受けている以上、最低限、食べることで生き続ける務めは果たさなければならない。

生きるとは何かを問う、新シリーズ開幕である。






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