法の下に生きる人間〈第15日〉

マイナンバーカードも、運転免許証と同じように有効期限があり、地方公共団体情報システム機構のマイナンバーカード総合サイトには、次のような説明が記載されている。

「マイナンバーカードの有効期間は、発行日から10回目の誕生日(未成年者は5回目)まで、電子証明書の有効期間は、年齢問わず発行日から5回目の誕生日までに設定されています。 有効期限を迎える方に対し、有効期限の2~3ヶ月前を目途に有効期限通知書が送付されます。 更新にかかる手数料は、無料です。」

私は、マイナンバーカードの取得が早かったので、この有効期限通知書が自宅に郵送されてきた。

しかし、マイナンバーカードの利用機会が当時はほとんどなかったので、有効期限から2年過ぎたころに、「暇だから、マイナンバーカードの更新にでも行くか。」という感覚で役所に行った。

更新にあたっては、有効期限通知書やら暗証番号を控えたメモを持って手続きに来てくださいとのことだったが、実は、通知書がなくとも暗証番号を忘れても、マイナンバーカードの更新は可能である。

私が実際にそうだったから確かである。

ただ、マイナンバーカードは、運転免許証と同様に、なくさないように持って行かなければならない。

運転免許証は、有効期限が切れたらすぐに更新しないと、車を運転してはいけない。

ただ、マイナンバーカードの有効期限が切れたら何か困ることがあるかというと、実はほとんどない。

だから、健康保険証や運転免許証との一体化が検討され、利用範囲を拡大するための法改正が今国会で行われたのである。

将来的には、クレジットカード機能が付与される可能性もあるだろう。

顔認証や指紋認証など、今はあらゆる方法で本人確認が行えるようになっている。

認知症の人や高齢者の方が暗証番号を忘れても、顔認証や指紋認証などの方法が導入されれば、スマホにインストールしたマイナポータルアプリも利用可能になる。

ただ、マイナンバーカードにしても、マイナポータルアプリの入ったスマホにしても、個人が慎重に管理しないと、どこで悪用されるか分からない。

意識朦朧となって眠り込んでいる間に、あなたが誰かに手を掴まれて、スマホで指紋認証させられる可能性だってあるのだ。

そういった危機管理能力についても、日頃から個人レベルで高めていかないと、これからますます進化していくデジタル社会に取り残されてしまうことになるだろう。



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