ゼロからのヴァイオリンマスター(27)
昨日は、ブラインドタッチを練習メニューに取り入れることについて、具体的に紹介した。
今日は、後半2つ目のポイントである。
ヴァイオリンを弾きこなせるようにするために、指の動きがなめらかになるように練習するのは言うまでもないことであるが、5本の指の中で、特に重要な2本の指は、どれとどれか分かるだろうか。
答えは、親指と小指である。
まずは、親指について考えてみよう。
基本的に、親指は運指に直接関係するわけではない。(弦に触れることがない)
しかし、親指は他の4本の指がスムーズに動くためのサポーターとしての役割を担っている。
親指がずっと同じ位置のままだと、移弦するときや小指を動かすときに、スラスラと弾きづらくなってくる。
だから、親指は臨機応変に動かすということを意識して、練習に取り組むとよいだろう。
それを実感するために、「ドレミファソラシド」をG線→D線→A線と移弦しながら、ゆっくりとやってみよう。その後、逆に「ドシラソファミレド」を弾いてみよう。(5分いっぱい、可能な限り繰り返す)
止まってしまうところはどこか?、親指はどうなっているか?、一定のリズムで弾くにはどれくらいの速さが落ち着いて弾けるか?など、自分で観点を決めてチェックしてみよう。
明日は、30分の練習メニューのまとめになる。