ゼロからのヴァイオリンマスター(20)

昨日の問題は、理解できただろうか。

横のライン上にある音の例として、低音のド→ソ→高音のレ→高音のラの並びを挙げた。

今日は、この並びのうち、G線のドとD線のソの移弦にスポットを当てて、課題曲にトライしてみよう。

難しくはないし、誰にでも馴染みのある短い曲である。

学校のチャイムに使われるイギリスのビッグベン(ウェストミンスター)の鐘のメロディーである。

キーンコーンカーンコーンという音で、授業の始まりや終わりを知る生活を送った思い出は、誰にでもあるだろう。最近は、ノーチャイム制をとっている学校もあるようだが。

《課題曲》

ファーラーソードー

ファーソーラーファー

ラーファーソードー

ドーソーラーファー

以上の4つのメロディーを、ゆっくりと弓を動かしながら弾いてみよう。

移弦は、ソ→ドが2回、ド→ソが1回あるが、薬指を平行移動するだけである。

子どもの前で演奏できたら、「学校のチャイムだ!」と、きっと喜ばれることだろう。

誰かに喜んでもらえる曲をひとつずつマスターしていくことで、自信がついてくるのである。



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