マガジンのカバー画像

#みらいの校則

27
「校則」をテーマに生徒や先生、そしてかつて子どもだった大人たちがそれぞれの想いを綴った記事をまとめています。また、2021年9月27日から12月31日までの約3ヶ月の間、校則につ… もっと読む
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

校則って、何だったんだろう。

昭和生まれの私が心から、「女の子でよかった」と思ったのは中学生になる数ヶ月前だった。 小さな町の中学校は、男子生徒は、全員丸刈りにしなくてはいけなかったからだ。 小学6年の三学期くらいになると、男子はボチボチその状況を悟り、散髪してきた。いつも短髪スポーツ刈りの野球少年たちは、さほど抵抗はなかったように見えた。 女の子はさっぱりしたその頭を見て 「触らせてー」 と、言って無邪気に笑ってもいた。 けれど中には、ピアノが上手くて後に音大に行ったAくんもいて、6年生当時はち

未来の校則は《自律の歴史書》 (エッセイ)

 制服は一応あるけれど、私服で通学しても「お咎め」はない、という高校に3年通った。生徒手帳にあったのかどうなのか、「校則」箇所を読んだことのある生徒は身近にいなかった。  ただ、噂では、校則はひとつだけ存在し、「下駄通学禁止」だとのこと。「禁止」と言われるとやりたくなるのは人の常で、ある日、裸足に下駄で通学した。  いつものように遅刻して既に1時間目が始まっていたこともあり、油の塗られた木製の廊下を歩く私の足音は、とてつもなく大きく響き渡り、何事かと教室から顔を出す先生や生徒

いかにルールを減らせるか

 「生徒手帳っているのかな?」  僕は中学生の時こんなことを考えたことがあった。そもそも中学生になって突然現れた『生徒手帳』にはびっしりとルールが書き込まれていた。  「先生。何で白い靴じゃないとあかんの?」  中学1年の時に担任の先生に聞いてみた。大して納得の行く答えは返ってこなかった。他の先生にも色々と聞いてみたがあんまり納得の行く答えが返って来ない。  世の中がお洒落だと言う反町隆史はシャツのボタンをどんどん開けていても、中学生は第一ボタンまで閉めないといけない

公立中の「生徒による校則改定」。中間地点の今、こんな感じです(教員視点)

ルールメイキングプロジェクトとは…?「校則やルールについて『おかしいな』と思うことはありませんか? 私は、生徒手帳に書いていることがあやふやで、わからないことがあります。」 「私たち生徒会と校則を変えてみませんか?」 本校生徒会長の力強い呼びかけでスタートした小津中学校の「ルールメイキングプロジェクト」。 NPO法人カタリバや経済産業省「未来の教室」実証事業の支援のもと、コーディネーターや有識者のサポートを受けながらも、あくまで生徒が主体となって実施していく校則改定プロ

【#みらいの校則】自分たちの手で「こねこね」する

ひそかにずっと注目していた、NPOカタリバの「みんなのルールメイキングプロジェクト」。 中学時代の少し苦い思い出とともに、今はどうかなと母校に思いを馳せます。 「校則がない自由な学校です」小6の冬、中学校見学に行った時に言われたこの一言を今でも覚えています。寒い中、体育館の床からおしりを伝って感じる冷たさまで思い出せます。 そっか、自由な学校なんだ。いいな。 実際、入学したら校則はありませんでした。校則がびっしり書かれた生徒手帳なんてものはなくて、代わりに紙ペラ一枚の

1. あえて今、「校則がない」と言われる学校に通っていた話をする #みらいの校則

序章また新しいシリーズを(前のシリーズ書き終えてないのに)始めようと思う。しかも明日からまた新しいシリーズを始める予定なのに今日も始めてしまう(笑)。 日記ばかり書いていたらアクセス数があまりにも落ち込んでしまったのが少しだけショックだったので。。書く時間を曜日ごと決めたりして頑張ってみよう〜〜っと。 * お題投稿第1弾今日から始めるのは「#みらいの校則」というお題投稿だ。 第1弾はタイトルの通り、「あえて今、『校則がない』と言われる学校に通っていた話をする」という中身

破る校則、生きる校則

私が高校生だった頃、校則は恐ろしいものであり、バカバカしく意味のないものだった。まだ経験値の低い15歳の私には ”なんでよ、バカじゃねーの?” と思えた校則が生徒たちの話題に上る時は大抵が文句だった。 髪の毛は肩にかかってはいけない。 靴下は白でなくてはいけない。 廊下を走ってはいけない。 リップクリームは色がついていないものでなければいけない。 理由があってこんな校則があったのだろうから、きちんと説明して生徒たちに納得してもらえばよかったのに、と今でも思う。”して

「#みらいの校則」がはじまりました!みなさんのクリエイティブを大募集します!

この度、みんなのルールメイキングプロジェクトはnote株式会社と協力し、お題企画「#みらいの校則」をスタートすることが決定しました! ▼「#みらいの校則」について 「#みらいの校則」ではワクワクする学校の未来をつくる校則のアイディア・実践レポート等をnoteで募集します! 「学校にこんな校則をつくってみたい!」 「こんなルールの学校があったらすてき!」 「うちの学校ではこんなすてきな校則があるよ!」 「こんな校則見直しをやってみたよ!」            等 学生