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辻政信氏追悼のための調査考察

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2024年5月3日の追悼法会に向けて 「ツジマサノブ氏の無念は何か」をテーマに 調査考察をした記事をまとめています。
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#読書記録

2024年2月28日 『潜行三千里』を調べる②

2024年2月28日 『潜行三千里』を調べる②

辻さんはなぜ潜ったのか戦後、
辻さんとも交流のあった軍上層部の方達が
戦犯として処刑されていく中
辻さんは「潜行」を選びました。

そのことについて、当時からすでに
「死ぬのが怖くて逃げ回っている」と言われ
ご家族が迫害の憂き目を見ていたようです。

『潜行三千里』には、
潜行中、奥様から手紙が届いたエピソードへの
ご本人の言及があります。

辻さんについてなんの先入観もなかった頃に
後年の評を聞

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2024年2月26日『潜行三千里』を調べる①

2024年2月26日『潜行三千里』を調べる①

本日(2024年2月26日)、
午前7時ごろからしばらく庫裡のそうじをし、
正午から『潜行三千里』を手に取りはじめました。
本稿では、
辻さんに関して得た情報から感じたことを膨らませていきます。

『潜行三千里』は、
1949年の3月から潜伏先にしていた
真鶴半島にある同志の別荘で
一気に書き上げたものなんだそうです。

どんなところなんだろうと検索してみると、
神奈川県の真鶴町にあり小さな島らし

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開巻有得〜“絶対悪”の正義と信念②〜

開巻有得〜“絶対悪”の正義と信念②〜

戦場に棲む山椒魚今回お話しするのは、
前田啓介氏著『辻政信の真実』を読んで感じた
辻さんの人物像についてです。

彼の人生を貫いていたテーゼは「戦場常在」。

私が本書を読んで辻さんに抱いている印象は、

家族からの命をかけた期待を背負い、
その責任を果たすために決死の努力をしてきたひと

です。

私はまっすぐなひとが好きなので、
彼が潔癖になるくらい真剣に大真面目に生きてきた時点で
すっかりフ

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開巻有得〜“絶対悪”の正義と信念①〜

開巻有得〜“絶対悪”の正義と信念①〜

この辻政信さんという方は、
一端に戦場に立っている気でいた頃の私と
好みが合いそうだなと、密かにシンパシーを抱いています。

前田啓介『辻政信の真実
 〜失踪60年 伝説の作戦参謀の謎を追う〜』Kindle unlimitedに登録していたので、無料で読むことができました。

彼を知ったのは、
忘れもしない2024年1月14日…つい先日です。

きっかけは、
十一面観音様の導きでご縁をいただいた尼

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