【1707年】 スペイン靴とルイ14世と尾形光琳と
赤坂サカスのハリーポッターの店の並びに
1707という数字が書かれた靴屋がありました。
店の中に3人のスーツの黒人男性の姿があって
ファンタジーと現実がしばらく混乱。
スペインの古くて新しい靴屋のようで
馴染みのある歴史上の人で語ると
フランス太陽王ルイ14世や、日本の尾形光琳が
1707年に生きています。
スペインの革靴は、しなやかで軽やかで
肌に吸い付くような印象がありますが、
そういえばフラメンコも靴のダンス。
この店の名の「Berwick」の由来となった
バーウィック公爵はフランス陸軍元帥を務めた人。
当時はフランス人とかスペイン人とかの区別意識は
全くなかったようで、
そのことを知らないと不思議な感覚が広がります。
というわけで、ここはハリーポッターの気分のまま
1707年のスペイン継承戦争のヨーロッパに
意識がスライドするのにぴったりの場所。
スペインもフランスもイギリスも含め
まだヨーロッパの王族貴族の間には
親戚感覚が強くあって、
それぞれ別の国家と強烈に意識する前の
当時の人々の思考を垣間見たようで、
初めて感じる西洋の一面です。