詩のような書き物⑨「踏み出し、刻む」
一歩踏み出し
そこには何がある?
足の踏み場のない
底の見えない絶望か
君にとっては幸せか
たった一歩踏み出せば
君の時間はそこで止まる
時を刻むのをやめる
たった一歩踏み出せば
君はどれほど楽になるだろう
人は苦しいとき
生か死か
そのどちらかを考える
両極端にみえて両極端じゃない
だって生きていても
死ぬほど辛いんだから
じゃあさ
「別の生き方」を模索してみない?
生か死かではない
生の中から選択肢を選ぶのさ
一歩踏み出し
そこには何がある?
たしかにそこには
足の踏み場があるだろう
先はまだ見えないかもしれない
真っ暗かもしれない
でも足の踏み場はある
歩いていく道はある
何より君は
生きているんだ
たった一歩踏み出せば
君の時間は変わらず進む
時は刻むことをやめない
たった一歩踏み出せば
いつか君は
きっと楽になるだろう
笑えるときが来るだろう
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