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2023年の正月感(2)〜都会のなかの田舎が好き

兵庫・宝塚で過ごした2023年のお正月。前日と異なり1月3日は、「行き当たりバッチリ」の我が家にしては珍しく、朝から大阪遠征に決定。ハズバンドの従兄弟のMちゃんと、新世界で晩ご飯を食べることに(それでも当日誘い……、いつもゲリラな連絡に付き合ってくれる友人・知人に感謝感謝やで!)。

昼ごはんはお家で食べて、午後に宝塚から梅田まで、乗れば乗るほど優雅な気持ちになる稀有な交通手段・阪急電車で移動。夜の予定まで、歴史好きなハズバンドが大阪城を見学している間、歴史に興味のない母子は、近くのタリーズでお茶をしてまったり。

そこから地下鉄御堂筋線の「動物公園駅」まで移動し、私としては人生初の大阪・新世界に到着。小さな商店街みたいな通りを歩くと、いきなり射的場があってーーこれってハワイの観光地にある、銃を打てるスポットみたいなものなんだろうかーーお正月らしさを感じてちょっと嬉しくなる。

観光客の一員として街歩き

なんて思ってたら、その隣にもっと血湧き肉躍る光景が。三が日から、囲碁を打ちまくるおじさま達!!! 世の流れとは別のタイムラインを持っている人を常々尊敬するのけれど、そういう匂いがぷんすかする空間。思わずハズバンドに「(私が求めているのは)こういうことです!!」と熱く訴え、超ご機嫌でジャンジャン横町という名の通りを歩く。

相当、Love Myselfな空間で痺れた…

通天閣を中心にした新世界は、まぁ観光地は観光地。だけど、ド派手なスカジャン屋で息子(4)が、彼にとってミニブーム中の「トムとジェリー」の靴下をGETしたり、2時間制の少々世知辛い串カツ屋さんでも、やっぱりたこ焼きは抜群に美味しかったり、自分たちなりに“大阪らしさ”を楽しむ。

「詫び喫茶」もあり。この辺でバイトするときは、ここで休憩しよ〜(という妄想)

うちもMちゃん家も子連れだし、1軒目で解散と思いきや、Mちゃんはご家族を見送り、我々と残ってくれ2軒目に行くことに! そして、その店がすごかった。

楽しすぎてここから写真がないのだけど、そこは通天閣の裏のちょっと静まったエリアにある、「焼きそば200円」の張り紙が目印の沖縄居酒屋。中に入ると、なぜか店主もお客さんも「クリアASAHI」の缶ビールを飲んでいる(メニューにはない)。

一瞬、ひとの家に入ったような気まずい気持ちになるもの、店にいる男性が皆おじいさんというか、まさに“沖縄のおじい達”で、優しく声をかけてくれる。店主のおじいもサービスで、お菓子やつまみをどんどん持ってきてくれる。

先客のおじい達が「この店をよろしくね」と我々に何らかを託しつつ帰っていったので、店主のおじいと何気なく会話。

おじいは生まれ育ちは大阪で、ご両親が沖縄の方らしい。さらには、おじいの離婚話(2回)や、年に1ヶ月は石垣島で過ごしてきた過去(元妻との関係で)、大工を辞めて最近この店を始めたけど、ほとんど遊びでやってるみたいな(そんなの最高じゃん♪)、おじいの人生をお聞きする。

店内には、当たり前のようにBEGINが流れていて、一瞬自分がどこにいるのか分からなくなる。大阪の都会ど真ん中に沖縄があった。私はかつて、1年に6回ぐらい沖縄に行ってた時期があるんだけど、そのときに出合った人たちの感じが、店主のおじいと重なる。久しぶりに沖縄に行きたくなった(よし、行こう)。

そんなこんなで、すごくいい気持ちになって店を出ることに。我々が「お会計お願いしまーす」と声をかけたら速攻、店主のおじいは、これから自分が飲みに行く店に電話をかけていた。


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