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2023年の正月感(1)〜ノン・アーリーアダプターの愉悦〜

この前(1月末)、アートディレクターでサタニストの高橋ヨシキさんが自身のYouTubeで「お正月も終わりですね!」と仰っていて大変癒された。2023年も引き続き、こういうカタギでまともな人たちを手本に生きていきたい。

私も今回の正月は気合を入れてたっぷり休養&通常営業に戻ろうとした途端、家族全員、体調不良を繰り返して、1月はほぼ開店休業状態でありました。

自営業者として焦りがないわけではないのですが、今年の正月はなんとも言えず良かったので(ゆっくり帰省させていただいた、ハズバンドのご家族のおかげ)、忘れないうちに思い出を書いておこう。

元旦は、去年に続き、実家のある宝塚(兵庫県)から電車で京都の東寺ボロ市に行くという大イベントがあったためーー最近、骨董に関心が薄いことを自覚した私は、京都駅前のイオンモールで、人生初の新海誠作品『すずめの戸締まり』を鑑賞していたがーー、1月2日にはすでにネタ切れ感がして正月を持て余していた。

それで15時ごろにようやく「なんかしよう」という話になり、「兵庫の海を見てみたい」という自分のニーズを伝えてみると見事採用! 西宮というエリアにドライブすることに。

宝塚から西宮までは車で約30分。短い道中で、快晴なのに通り雨があってダブルレインボーを見ることができて車内でテンションが上がる。目的地の「西宮ヨットハーバー」に着いても、虹の根っこが残っていてなんか嬉しかった。

現地はもう夕暮れになりかかっていたけれど、大好きな海と、ラグジュアリーな感じのヨットが立ち並ぶ、見慣れない風景とのコントラストに嬉しくなる。自分横浜と似てるけど、横浜よりは人が少なくって、より日常感があった。

自分がこの近所に住んでいたら、毎日散歩に来るよなぁとか思ってたら、西宮にある大学に通われていた、ハズバンドのお姉さん(超美人)曰く、この辺は、関西企業の役員が住むような高級住宅エリアらしい。

なるほど。でも人生何があるか分からないから、「この辺に、ライターの仕事ってあると思いますか?」「どうやろなぁ」「個人経営の飲食店は多いんですかね?」「あるんちゃう?」などと、積極的に会話。私はいつ、どこに住んでも、その場所を存分に楽しめる自分でいたいと常々思っている。

短時間の滞在だったけど、完全に気持ちがフレッシュに入れ替わって帰路。暗くなった車内でお姉さんが、amazon musicで音楽をかけてくれる。

ハズバンドが、息子の好きな「パプリカ」をリクエストした際ーーうちにはテレビがないのに、息子はどこでこの歌を知ったのだろう?ーー、「米津玄師(「よねづげんすい(正しくは“ケンシ”とお読みするんですね
私も初めて知りました)と言ったり、私も「パプリカ」と「lemon」という歌しか知らないと伝えたりすると、お姉さんから「嘘やん!」と関西弁で突っ込まれて嬉しくなる。

うちのメンバーは、本当に、ノン・アーリー・アダプター。

でも、「最近このアーティストを知ったんですけど……」とVaundyの踊り子をリクエストしてみると、「紅白出てた人やんな」「これ、いい歌やな」と全然バカにされず、受け入れてもらえて、あら素敵な時間。そんな感じで2023年も、自分のオリジナルな幸福を磨き上げていきたいと思います。


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