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カメラ趣味を辞めた

 新年とは、別れや新たな旅立ちの季節。2024年が始まって2ヶ月が過ぎようとしているが、この度カメラ趣味を辞めた。正確には、カメラ機材を全て手放した。

 初めて、わりと大規模な写真展への参加という有り難い経験をさせてもらって、自分の中で一区切り付いた感があるのと、日々たくさん撮影するわりに殆ど見返さない事に気付いたからだ。いや、薄々それを感じていたが、気付かないふりをしていた。

 例えばどこかへ旅行するとしよう。撮影ばかりに夢中になって、旅そのものを楽しんでいないのである。そうして撮った写真は、旅から帰ってきたその日は見返すものの、次に見るのは盆正月にあるかどうかである。まさにHDDの肥やしだ。
 写真集や同人誌などの作品作りのために旅行する、という事であればまだ意味もある。しかしそのような予定も無いので、過度に撮影に力を入れる理由が無い。あるのは自己満足だけだ。

 2つ目、旅行の際の荷物を減らしたかった。マイクロフォーサーズといえどカメラバッグやレンズなども含めるとけっこうな重量になる。特に台湾旅行ではペットボトルの飲み物2本にカメラ機材と、とにかく移動が大変なのである。そして何よりスマホでも写真が撮れるのと、ここ数年でスマホカメラの画質が飛躍的に向上したのも大きい。もちろん本格的なカメラと比較すればどうしても負けてしまうが、写真家として名を上げたり、それで食べていきたいという訳ではないので、普段使いなら何も問題ない。
綺麗な写真を撮ってSNSに上げても、イイネが貰えるだけで自分の人生は何も変わらない。私は自分の人生を生きていきたい。

 色々書いたが、撮影ばかり夢中にならず、その時その瞬間を五感で感じたい、という事なのである。またカメラをやりたくなったら、また買えば良い。それまでは、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の肌で体感する事に力を注ぐ。まさに、今この時この瞬間を生きるという事だ。


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