信州に行ってみた!の弐
↓前回からゆるく続き。
今回、信州は松本と迷ったんですが、長野にした理由は県立美術館特別展。
京都岡崎の細見美術館行けばいいだろーと思われるかもしれませんが、好きな作品がどの時点でどこでどれだけみられるかは、わからなかったりすることもあるので、これもいい機会です。(しかも今の細見美術館は「春画」特集をしている・・・見たくない・・・)
常設展や東山魁夷コレクションとセットの券もあったのでちょっと迷ったけれども特別展「琳派 若冲 ときめきの日本美術」だけの券にしました。自分がその日に落とし込める量の美術品には、限度があると思っています。
それに東山魁夷のやさしい色彩より、ちょっと構図が新奇で赤いもののほうが私の好みです。
つきふねさんは、あわくてやさしい絵が好きなのだと思う。
これは人間性の違いでは・・・
こうして外の景色をみると、そんなに人はいないのですけど、展示室は想定よりも・・・平日午前ですけど、なんでこんなに人がいるのだ・・・というくらい人がいました。もう少し遅く、昼ごはんの時間ならすいてたのでしょうか。
さて、特別展はフライヤー通り若冲推しではありましたが、
そのほかの展示もなかなか私の好きなものが多くてとても良かったです。
とくにこれがー🦌!!しかちゃん!!
金剛春日神鹿御正体
こんごう かすが しか みしょーたい
奈良鹿ちゃんボスの正体らしいですよ?
春日明神はこの神鹿の背に乗って飛来してきたのです。
背中に乗せてる丸い鏡に春日社本殿の四神(タケミカヅチ、フツヌシ、アメノコヤネ、ヒメガミ)と若宮がいる。らしいですよ。
実は春日大社は私が怪訝に思う建造物の一つですが・・・神社にして参拝料を要求するのはここ春日大社と、談山神社(←鎌足のとこ)くらいではないでしょうか。他にあったら教えてもらいたい。
ともかく、わたしはこの像の前をうろうろ何度も行ったり来たりしました。
これもよかった。
今回あらためてとても気に入ったのが 江戸琳派の代表 酒井抱一(さかいほういつ)。何点か作品展示がありましたが、どれもとても私がすきな感じでした。「鹿楓図団扇」なんていう鹿ちゃんと楓がそれぞれの裏表面になってる団扇もあったり。
神坂雪佳のこの金魚も・・・なんか心に残ってしまう・・・
このひとのゆるゆるふわっとした「狗児」という子犬、五月に渋谷の山種美術館で観たな~
そして今回の目玉作品らしい、若冲。
みんな、若冲が好きなのですね!!若冲は19点。鶏でない絵もあるけど、鶏が推されてます。鶏ってこんなかっこよかったっけ?という、かっこよい鶏たち!!
中村芳中(なかむらほうちゅう)や、鈴木其一(すずききいつ)も良かったな。
あ、今、山種美術館、琳派展でないか。そのうち行かねば。
善光寺を通って帰る。
昼前には境内も仲見世通りも参道も人がすごい増えていて驚きました。
平日・・・?
むじなくんは、殺生せねば生きられない罪深さを恥じ、人に化けて善光寺参りをしていたという。
その理屈の場合、人間はどんだけ恥じて何回参らなあかんのだ。
この可愛いのかそうでないのか、びみょーな子達は、奈良代表・せんと の兄弟。薮内佐斗司氏を父(作者)としているのです。 大和と信州で兄弟。
で
参道の蕎麦屋さんに入りました。
けっこう古い定食屋風内装の蕎麦屋ですが、注文は近代的にタッチパネルでした。おいしくいただきました。
(蕎麦の味を云々できるほど、蕎麦のことわかってないですけども)
蕎麦も食べたので、また新幹線にささっと乗ります。
近畿と都内を往還している人生にとって、新幹線の車窓も知らない景色。
いつもと違うところに来るのも、楽しいですね。
いつもと違う空、いつもと違う山でした。
でも鹿ちゃんと、せんとの兄弟がいました。
ありがとうございました🦌