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フィジカルチェック

明けましておめでとうございます。本年もC-I Baseballを何卒よろしくお願いいたします。

C-I Baseballの高橋塁です。

高橋塁プロフ写真①

年末年始は全国高校ラグビー選手権と全国高校サッカー選手権の帯同で、トレーナー業をしながらの年越しができたことはトレーナー冥利に尽きました。

また、コロナ禍でも、大会ができたことに、関係者の皆様に感謝しかありません。

さて、今回はトレーナーマニュアル新年2作目となります。

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新年1作目でも紹介しましたが、C-I BaseballのトレーナーマニュアルはBasicAdvanceに大きく分かれます。

Basicでは野球選手のケガにどのように対応するのか?

をテーマに病態の理解から評価・トレーニング・復帰・予防まで包括的にお伝えしてきました。

今回からAdvance版と題し、トレーニング構成や組み立て方、フィジカルチェック、ウォームアップ方法などをC-I Baseballの各スタッフが各セクションに分けて、野球現場でのグラウンドレベルでの動きについて週刊で配信していきます。

それに加え、Basicで配信した野球選手のケガを実際どのようにみて・対応しているのか?

について、リアルな対応・エラーがあった際の対応などつまづきやすい部分をサポートできるような内容を配信予定です!

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■ フィジカルチェックとは


フィジカルチェックとは、選手一人ひとりの各関節の可動域・柔軟性や全身の各部位の筋力を計測・評価し、それをもとに改善エクササイズを処方し、ケガの予防・パフォーマンスの向上を目指すための方法論となるものです。

フィジカルコンディション(可動域・柔軟性・筋力)の悪化はパフォーマンスの低下やケガのリスク上昇要因となるため、定期的なフィジカルチェックは欠かせないものとも言えます。

その一方で、フィジカルチェックの計測・評価には理学療法士やアスレティックトレーナー等の専門家が行うことが多く、知識のないスタッフが見よう見真似で行うとしても、測定値の精度が下がり、時間もかかるため、気軽に行うことがなかなかできません。

そこで、ここでは、簡易的に誰でも行えるフィジカルチェックの項目をお伝えしていきたいと思います。

|フィジカルチェックを行う時期


フィジカルチェックは障害予防の観点もありますが、選手の現時点のパフォーマンスの現状を図る上でも非常に重要なものとなります。

まずは、下の図のように、野球のシーズンで言えば、シーズンオフに入る12月以降が最適でると考えます。

また、シーズンイン前の2月末や3月初旬、そして、夏の大会が終わって新チームが始まる時もチェックする時期の候補となります。

メディカルチェックやフィジカルチェックにあまり時間を避けないチームであれば、項目を絞り、シーズン中に行うこともオススメします。

これらのチェックより、普段の技術練習やトレーニングの効果を見ることもでき、選手のモチベーションや我々、トレーナーの振り返りの重要な要素ともなりますので、年間通して、1回のみではなく、数回、測定することがベストと考えます。


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フィジカルテストで確認を行う項目は

①可動性
②持久力 
③スピード 
④アジリティ(敏捷性)
⑤パワー(筋力・瞬発力)

上記が大まかなものとなります。

|可動性

フィジカルチェックを開始する前に、各種目のタイムや記録だけを計測するだけでは、充分ではありません。

新年1作目の「メディカルチェック」でも取り上げた項目とも常にリンクする必要性があります。

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関わっているチーム内の部員数やメディカルチェック、フィジカルチェックに避ける時間にもよりますが、最低限、可動域を含めた可動性、連動性のチェックは行いましょう。

メディカルチェックのみ、フィジカルチェックのみでは不十分ですので、時間と環境面が許す限り、双方行いましょう。

メディカルチェックの詳細は下記、noteをご参考ください。

|持久力

日常的に我々が使用する持久力とは「粘り強さ」を意味することが多いですが、スポーツを行う上で、持久力を疲労に抵抗する有機体の能力と考えられています。英語にするとエンデュランス(Endurance)とも呼ばれている。

単純な話にすると、できる限り長時間一定の負荷(例えば疾走速度)を維持できる能力になります。

持久力測定は下記で説明していますが、特に野球においては投手のパフォーマンスに大きな要素となるのは、おわかりになられるでしょう。

①YO-YOテスト(持久力)

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【C-I Baseballトレーナーのトレーナーマニュアル】 投球障害肩・肘、腰痛、捻挫、肉離れ、下肢障害など野球におけるケガの関りを専門…

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