大きな琵琶の木の下で
梅雨入りしそうでしない、アンニュイな気候が続くこの季節。スーパーのフルーツコーナーで毎度驚くことがある。
「ビワって、こんなに高かったっけ?」
去年の夏、小学校時代の友人たちと、鴨川シー・ワールドへ行った。千葉はビワが名産だそうで、お土産屋さんを周りながら、やはり、この話題になった。
子供の頃は、おやつに2つ、3つ、普通に食べていた。
でも現在、スーパーで見るとだいたい1個100円前後する。
あの大きさで100円て、コスパが悪い。買い物カゴに入れるにはちょいと勇気がいる。
そんなわけで、もう何年もまともにビワを食べていなかった。
家の近くの緑道にビワの木がある。緑道はたぶん公道。そうでなければ、この街の大地主さんの土地。いずれにしろ、管理費は我々の税金=食べてよし。
でも身長150cmの私が届く高さに実は生っていない。
しかたないので、落ちていた実をひとつ拾い、冷蔵庫で冷やして食べてみた。
不味くはない。渋みもない。でも甘味がなくて、種がやたらでかくて食べられる実が少ない。
やっぱりスーパーで売っているものは品種改良されているんだな。
わざわざ、人目を気にしながら取って食べるまでもない。
先日、ご近所かつダイビングの仲間から、ビワをいただいた。これがすごく大きくて立派。
早速いただいてみる。
うんうん、ビワだ。
これを食べると、もうすぐ夏だなーと感じた子供の頃を思い出す。
ところで、梅もスーパーに並ぶこの季節。数年前まではお隣さんの梅を採らせてもらい、梅酒や梅干しを作っていた。
けれど、今は引っ越されてマンションが建ってしまった。
ずっとタダだったから、わざわざ買いたくない。
近くのアパートの敷地内に、わんさか梅が生っている。住人は興味がない様子で、たわわに実る梅はほったらかし。
欲しい……。
敷地の外に落ちている梅なら拾ってもいいよね?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?