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素敵なエビフライぱーてぃ

今回の話の前にエビフライについて語っていた件↓


今日はホワイトデー。バレンタインデーのお返しと言って職場の方々から美味しいお菓子を頂きルンルンで帰宅。
自宅ではこれと言ってホワイトデーに何かする話もしなかったし、予定も無かったのでいつも通りの1日を終えると思っていた。
唐突に父が「ホワイトデーだから何か美味しいものを食べるかい?」と珍しく提案してきたので若干戸惑いつつも何を食べようか思案した。ラーメン、お肉、ハンバーガーetc……。急に食べたいものを聞かれると何も出てこないのが自分の悔しい性である。
更に夜もゴールデンタイムに差し掛かってこの時間から飯屋を探すのも中々難儀な課題でスマホで近場の飯屋を検索しては閉じ、検索しては悩みを繰り返していた。
「近所の定食屋のエビフライ美味いよ。そこにしね?」とそんな自分の悩みを他所に父のナイスアシストが飛んできたので記念すべきホワイトデーご飯は家の近くの定食屋さんでエビフライをテイクアウトする事に。

テイクアウトしたエビフライ

近所の定食屋にはよくよく通っていたがエビフライの存在は知らなかった。どうやら宴会や飲み会の時に現れる知る人ぞ知る裏メニューらしい、父はちょっと自慢気に言っていた。
そんな気になるエビフライだがこれがかなりバチバチに美味しかった。カリカリに上がったきつね色の衣、衣だけで惑わせない肉厚なエビ、それらがドドんと眼前に並んでいた。これは久しぶりに気合いを入れて食べねばならぬかもしれないと思って食事に臨む。かなり口を開けて一口かぶりつくが上手く入り切らずに口の端を噛んでしまった。それくらい大きかったのだ。味はエビの味が口いっぱいに広がるのと香ばしい衣の味が合わさって至福の味がした。定食屋さんらしい優しくもストレートな味付け。このままずっと味わっていられるような錯覚さえ起きそうだった。そして付け合せのタルタルソースが更に美味さを加速させた。普段、ソース等はかけない派の自分だがたまには、と思ったのとなんだかタルタルソースが食べたくなってちょろりと乗せて食べる。目が飛び出でる程美味しかった。エビフライってタルタルソースとめちゃくちゃ合うやん!と目からウロコ。タルタルソースで食べるのも悪くない、むしろ良きと感じた瞬間であった。
当然、ご飯も進み美味しい、美味しいと言ってよく食べた。父は「美味いだろう!」とやっぱり満足気。自分がエビフライ好きなのを知っていてエビフライと提案してくれたのだ。そんな父のさり気ない優しさが伝わったからより美味しく感じたのかもしれないとこれまた柄にも無い事を思いながら最後のしっぽまで有難く美味しく完食した。
あぁ、なんて素敵なホワイトデー。これなら毎月バレンタインデーとホワイトデーを繰り返しやってもいいなとエビフライみたいな今夜の三日月を見て思うのだった。

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