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【読書ノート】『豪奢luxe 』(『常設展示室』より)

『豪奢luxe 』(『常設展示室』より)
原田マハ著


主人公の下倉紗希は、何年もその画廊に通い詰めて、ようやく就職することができた。

バリバリ仕事に取り組んでいた時、クライアントであるイケイケのIT企業の社長に見そめられて、彼の愛人になる。彼はお金にモノを言わせて高級ブランド品で、紗希を飾りつける。紗希は、常に待機していることが求められて、画廊の仕事を辞めることを迫られる。紗希もあっさり画廊を辞めて、愛人になる選択をする。

ある日、彼はマティスの『豪奢』は、値上がりするだろうから、落札すると言う。裸体のマティスの作品の芸術的な価値が全くわかっていない彼から離れることを決意する。

豪奢
非常に贅沢ではでなこと。

物語の主題
仕事も辞めて、自分にお金を注いで、飾ってくれる彼について行って、みたものの、「豪奢」の真の意味をつきつけられて、彼との価値観の違いに耐えきれず、着飾っていたもろもろをすべて脱ぎ捨てた。お金が、すべてでは無いということ。生きる上で、価値観の相違というのは、我慢できるものではないと理解した。

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