見出し画像

【読書ノート】『あの日に帰りたい』(『Yuming Tribute Stories 』より)

『あの日に帰りたい』(『Yuming Tribute Stories 』より)

小池真理子著


ユーミンの名曲「あの日に帰りたい」のトリビュート小説。

主人公(「私」:たかこ)が、1970年代の学生時代を想い出しながら当時の状況を語るという物語。

キーワードを挙げてみる。

①ヴァージニア・ウルフ
1882年にイギリスで生まれ、1941年に亡くなった著名な作家。彼女は「現代主義」の一環として、「意識の流れ」の手法を用いた小説を多数書いた。彼女の最も有名な作品には「ダロウェイ夫人」「ジェイコブの部屋」「オーランドー」「波」などがある。また、女性の権利とジェンダー平等の強力な提唱者でもあり、その視点は彼女のエッセイや講演、特に「自分の部屋を持つこと」に明確に表現されている。うつ病に苦しみ、59歳で自身の命を絶った。

②『ダロウエイ夫人』
ヴァージニア・ウルフの1925年の作品で、人間のコミュニケーションとプライバシーの葛藤、時間の主観的な流れとその影響、そして意識の流れを通じて描かれる複雑な心理状態と知覚に焦点を当てた物語。

本書の内容は、ほぼ、『ダロウエイ夫人』のリメイクかな?と思った。

主題は何か?
過去を振り返って、今を知る。
今というのは、過去の選択の連続だということなのだと思う。

曲のテーマとは、異なっているように思うが、回想繋がりだからよいのかな?

この記事が参加している募集

旅の準備

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?