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変化の停滞期

考え方や行動、性格など自分を変えたいと思っているけれど、なかなか変わらない。進歩が見えない、といった経験をしたことはありませんか?
あれこれしているうちに、段々と変わるための意欲もなくなっていったかもしれません。

そんな時にオススメしたい考えは、「変化はたくさん起きているけど、それを見つけられていないだけだ」です。

このような考えは昔からあって、珍しいものではありません。

「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」〜
「世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」

これは鴨長明が『方丈記』に書いた一説です。人も町も鴨川の水の流れと一緒。ずっと同じではなく、移り変わってしまうという意味です。

養老猛司も『バカの壁』で似たようなことを書いています。

人間は細胞分裂を繰り返していて、7年で分子は全て入れ替わる。本当は日々変わっているのだけど、自分に対するイメージだけが変わらない。だから、自分は変わっていないと感じる、といった内容です。

カウンセリングにも、この考えに基づいた方法があります(解決志向アプローチと言います)。「変化は絶えず起こっており、必然である」と考えます。
「自分が変わらない」と感じる時も、実は何かしらの変化は起こっていて、それを見落としているのかもしれません。あるいは、その変化が目標からはほど遠く、取るに足らないものだと思っているのかもしれません。

何も変わらないと感じた時、ちょっと立ち止まって振り返ってみてください。そして、すでに起こっている良い変化に注目してみると、変化がどんどん加速するかもしれません。

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