人生の岐路に立った時①
□ 未来の予測は誰にもできない
人生の岐路には、苦しい選択をしなければならない時があります。前後左右どこにも行けない。どれかを選ばないといけないけれど、どれを選んでも先は暗い状況です。
こんなときはどうしたらいいものか悩みます。大抵は、最悪な中でもできるだけましなのはどれか?と考えます。被害は最小限に抑えたい…。でも、嫌なことが待ち受けていそうだから、一歩を踏み出したくはない…となってしまいます。
カウンセリングでは「どっちに行っても最悪なように思えるんですけど、どれを選択したら良いですか?」と聞かれることがあります。これは難しい質問です。未来の予測は『神のみぞ知る』です。
□ 結果よりも過程が重要
運を天に任せるのなら悩むだけ無駄なのかというと、そうでもありません。僕はこういうときに、どの道を選ぶかよりも、どのくらい悩むかが大切だと思っています。結果よりも過程が大切だと思うのです。
どっちにしようか?とあまり悩まずに決めると、「やっぱり別の道にすれば良かった」と後悔が残りやすくなります。反対に、ちゃんと悩めば悩むほど、選んだ後の後悔が少ないようです。なぜそうなるのか?悩むことに多くエネルギーを割いたので、自分が選んだものに思い入れが強くなる効果はありそうです。何か良いことが起こったら「やっぱりこっちで良かったんだ」と、その変化に気づきやすくなるのかもしれません。また、悪いことが起こった時には、その結果を、自分の責任として腹をくくって捉えられるのかもしれません。
理由はどうあれ、「よし!これは大事な場面だから、ちゃんと悩んでみよう!」と主体的に悩んだ方が、いつのまにか悩んでいるときよりも悩みに翻弄されることが少ないです。
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