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皆様、こんにちは。
株式会社Rubato(ルバート)のスタッフをしております中川拓也です。

さて1月ももう終わりですが、今年のお正月は「正月遊び」をやりましたか?
「正月遊び」とはお正月に集まった親戚一同で行う日本の伝統的な遊びで、羽根つき、独楽回し、凧揚げ等、種類が豊富な一方で、実際に遊んだことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。
本日はそんな「昔懐かしい日本の正月遊びを大人が真剣にやってみた」というテーマでRubato流正月遊びを開発いたしましたので、皆さんにご紹介させていただきます。
名付けて、「オトナのパワポ正月遊び」です!

第一種目は「パワポかるた」です。

■パワポかるた

皆さんはこんな発言を聞いたことはありませんか。
「この資料はキーメッセージとボディ(内容)があってないよ」
説明資料を作った経験のある方なら誰もが通る、キーメッセージとボディがあってない問題ですが、裏を返せば良い資料であれば合致しているはず、ですよね。
そんな思いから、キーメッセージを読み札、ボディを取り札とするカルタを作ってみました。

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「パワポかるた」の作り方
① パワーポイント資料を用意する(かるたに合わせて48枚程度)
② キーメッセージの書かれていないページを省く
③ 資料を2Lサイズ(*クラス写真等のサイズ)で印刷する
④ キーメッセージとボディを切り分ける

簡単ですね!
ちなみに、ポイントは「文字だけで構成されているページは少なくすること」です。
読み札にページ番号を書き写しておくのを忘れないでくださいね。

完成品を並べた状態がこちら。
なお今回は水産物・水産加工品輸出拡大協議会「H30年度EUマーケット調査報告書」を利用しております。

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圧巻ですね・・・。これだけ見てみるととても取れる気がしません。
お手付きの場合は、次に誰かがお手付きをするか、取り札を取るまでお休みというルールでいざ挑戦です!!

やってみると不思議なことに、序盤こそあまり取れなかったものの、10枚目あたりからはなんとバシバシ取っていけるようになりました。
普通のカルタや百人一首であれば、取り札の位置だけを覚えて、後は瞬発力で取ることになりますが、こちらは読み札の内容から重要な部分を聞き分ける力取り札の内容からキーメッセージを想定する力が重要となります。

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「パワポかるた」で学んだことは以下2点です。
 1. 伝えたいメッセージを強調する!
 2. キーメッセージは簡潔に!

せっかく強調を使用していてもキーメッセ―ジの対応カ所で使用していないと、ミスリードに繋がってしまいます。またキーメッセージを何回も聞かないとわからないスライドは、スライドとして一人歩きが困難であると言えるかもしれません。
ワンスライド・ワンメッセージという言葉もありますが、本当に伝えたい要素を簡潔にまとめ、その該当部分を強調するということが重要です。
こんなゲームに利用されることを想定する訳ではありませんが、普段資料を作る際も是非心掛けたいですね!

ちなみにルバート講師杯の結果は、大塚さん・渡邉さんが同率一位でした。おめでとうございます!

第二種目は「パワポ福笑い」です。

■パワポ福笑い

皆さんはこんな発言を聞いたことはありませんか。
「この資料はスライド間の繋がりがよくわからないね」
こちらも説明資料を作った経験のある方なら誰もが通る、ストーリーラインが組めていない問題です。こちらもやはり良い資料であれば、例え内容がバラバラにされていても元のストーリーラインへ戻せるはず、ですよね。
そんな思いから、バラバラにしたスライドを元の順番に戻す福笑いを作ってみました。

「パワポ福笑い」の作り方
① パワーポイント資料を用意する(30枚程度)
② 資料のページ番号をすべて削除する
③ 資料をA4・2UPで印刷する
④ 上下のスライドを切り分ける

かるたよりさらに簡単ですね!
ちなみに、ポイントは「いくつかの章にわかれている資料を選ぶこと」です。ページ番号を消せない場合はペンで塗りつぶしてもOKです。

なお今回は経済産業省 第4回新たなコンビニのあり方検討会「資料2 関灘委員提出資料」を利用しております。

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こちらは2名ずつに分かれたチーム戦で、制限時間10分間の間に正しい順番に並び替えが出来た枚数が多いほうが勝ちというルールで挑戦しました!

2つのゲームを比べてみると、パワポ福笑いのほうが普段の業務に近いこともあり、序盤からすんなりスタートしている印象です。
福笑いは出来上がりが面白い方が良いですが、パワポ福笑いは面白くなってしまうと負けになってしまうので真剣に挑戦です。

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「パワポ福笑い」で学んだことは以下3点です。
 1. スライドの流れを示すべし!
 2. 事例比較をするときは項目の順序にルールづけを!
 3. 参考資料は入れる場所を検討する!

聞き手にとっては、たとえ説明する内容がわかっていても、どのような手順で説明されるかは意外とわからないものです。「目次スライド」や「パンくずリスト」等で構成を示したり、「キッカー」を入れ次ページとの繋がりを示したりすることで、説明する手順を明確にすると構成がわかりやすくなります。
また複数の事例を比較する場合や、途中に参考資料を入れる場合は「順番はこれでよいのか」「追加はこの場所でいいのか」と再チェックすることで、全体のストーリーラインの流れを壊さない資料にすることができます。

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大人が真剣にパワポ福笑いをするとこんな感じです・・・すごい躍動感。

ちなみにルバート講師杯の結果は、丸尾さん・渡邉さんチームの勝ちでした。おめでとうございます!


さて、今回は「オトナのパワポ正月遊び」として2つのゲームに挑戦してみました。遊びながらスキルも上がってしまうので、これは一石二鳥ですね(笑)

すっかりお正月ムードは終わってしまいましたが、どちらのゲームも簡単に作れるので、お好みの資料で挑戦してみてください!

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【公開中note一覧】
◆「人を動かす一人歩きする」資料Before→After
第1回 入門編①図解の基本形「一人で行くバー」をお薦めするスライド
第2回 入門編②2つの比較「ストアカ」をお薦めするスライド
第3回 入門編③図解の基本形「コーチングアプリ」をお薦めするスライド
第4回 基礎編①線グラフの基本 企業の変革を促すスライド
第5回 基礎編②スライド構成と図解 新規事業を提案するスライド
第6回 Before→After OBOG版(前編)~霞が関文学編~
第7回 Before→After OBOG版(後編)~霞が関文学編~
番外編 『PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則』
     Amazon週間売上ランキングのスライド

◆Rubato講師×note
ロジカルな図解のつくりかた(前編)
ロジカルな図解のつくりかた(後編)
アウトプット→インプットの話


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