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「立場」とはその人自身を映し出す鏡

【立場とは】
「立場」とは、各々の置かれたポジション・状況・肩書き等様々な意味を持っている。
立場の影響力はその人の人格や振る舞い、姿勢、発言によりプラスにもマイナスにも働く。

今回は立場の中でも職場の肩書きである所謂「役職」に焦点を当てる。

役職は部署や組織を統率する為にあるべき仕組みである。
組織が大きくなればなるほど必要性が増し効率的な組織を目指すのであれば重要な仕組みの一つだ。
しかし、私個人としての意見は役職という肩書は時と場合によりプラスにもマイナスにもなる「気分屋のようなもの」だと思っている。
なぜなら役職がある事で得られるメリット・デメリットは表裏一体だと思うからだ。
 医療機関で言えば役職は院長、副院長、事務部長、各部長、各課長、などに該当する。
以下役職の存在意義、役職がプラスにもマイナスにも働く影響力の例を書き記す。


【役職が存在する意義】

 まず第一に役職が存在する意義についてだが、多くの人が役職は組織にある当然のものという認識がある為、存在意義をしっかり考えたことがある人の方が少ないかもしれない。
特に役職はある意味限られた人が得る事のできるポジションでもある為、役職に就いた人でなければ意存在義を考える事をあまりしないのではないだろうか。
 役職が存在する意義は大きく分けて2つある。
まず一つ目だが、役職者の仕事の役割や責任が明確に分かるという事。
二つ目にその役職(ポジション)を目指したい人であれば、今の自分の現在地を認識でき目標に向かってより仕事に取り組める点である。


【役職の影響力~例~】
 次に役職を得る事でのメリット・デメリットを役職の”影響力”に焦点を当てて考えてみる。

 <プラス例>
・発言力に厚みが増しより責任ある仕事を任される
・今まで変えたいと思っていた組織内の慣習や制度等を変化させる力を持てる

 <マイナス例>
・役職がある事により部下と本音を話しにくい関係性になりやすい
・発言と行動が異なる場合等、信頼度の落ち度合いがその他職員より大きい

上記例はあくまで一部分にすぎず言われてみれば当然の内容ばかりであるが、「役職」には影響力と責任が伴う事は紛れもない事実。


【役職がマイナスに影響した事例】
 役職者の影響力を理解する上で役職がマイナスに影響した例をあげてみる。
直接的にコロナ患者を扱う医療機関はコロナ対策にとても神経を使い対応をしている業種の一つである。
ある医療機関の友人から聞いた話で、コロナの状況下で病院全体で飲み会を自粛・禁止していた時の話。
事務部長が病院全体に飲み会の自粛・禁止を周知したにも関わらず自ら企画し週末に大勢で飲みに行っていたとの事。
しかも何人もその飲み会に事務部の職員も参加していたそうだ。
これを聞いてどのように感じるだろうか。
飲み会に行く事自体が全く悪い事ではない。

しかし、問題としては役職の高い事務部長自身が飲み会の自粛・禁止を院内へ周知しているにも関わらず本人が自ら飲み会を企画し参加している事である。勿論それについて行く職員も同様だ。
後に事務部長の信頼度は今まで以上に急激に落ちた事は言うまでもない。
 
 極端な例をあげたが、この事務部長の振る舞い・姿勢がどれほどマイナスに影響したかはある程度予想がついたと思う。
飲み会に参加していない事務部職員からの信頼、他職種からの信頼、そして一番は患者からの信頼。
あらゆる信頼を裏切り犯した代償はとても大きい。
 役職を持たない職員が上記振る舞いを行ったとしても役職者ほどのマイナスな影響は及ぼさないだろう。
それほど「役職」というものの影響力は大きい。


【まとめ】

「立場」とはその人自身を映し出す鏡である。
立場(役職)に固執し権力を振りかざし傲慢な態度で振る舞う人もいる一方、部下や部署等の他者の為を想い尽くし貢献する人もいる。
 人は立場(役職)を背負うことでその人自身の本当の姿を垣間見る事ができる。
立場とは優劣ではない。
立場とはあくまで一つの役割に過ぎない。

立場に誇りと責任を持ちつつ良い意味で立場を上手く活用し組織の一翼を担う存在になろう。

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