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若い人ほどアメリカにラーメンを食べに行け?

こんにちは、RtoRの井川です。
 
先週のnoteに続き、アメリカネタで恐縮です。
先週の内容は「大谷翔平/ドジャース観戦」が中心の内容でしたが、実際に1週間ほどアメリカに滞在し、私なりに感じたことが多かった旅行になりました。
 
特にアメリカの物価高は同じ地球上の国とは思えないくらいの高さで、笑うしかないくらいの値段の高さに驚きました。

「私の中でのアメリカがアップデート」

そもそも、私は19歳~20歳にかけてカンザス州にある州立大学に1年間の短期留学をしていた経験があります。
 
実は今の日本の免許証も、当時アメリカで取得したものを、日本で運転できるように国際免許証を取得し、その後、日本の免許証に切り替えたものであり、そもそもアメリカで取得したことなどは密かな自慢です。
 
当時アメリカの中でも、日本人の少なさと物価の安さからカンザス州への留学を決めたため、ものによっては日本で購入するよりも安いものが多く、日用品や食料品、ファーストフードなどは日本よりも安かった記憶があります。
 
一方で当時からレストランなどに行くと日本のファミレスよりは高いものの、高級店でない限り、日本よりもやや高いかな?くらいの感覚でした。
 
一方で、マイアミやニューヨーク、ロサンゼルスなどにも旅行しましたが、やはり大都市部の観光地などはホテルもレストランも、学生にとってはかなり高い印象でした。

「アメリカでラーメンを食べる」

最近テレビやネットなどで「ニューヨークで朝食を食べるだけで1万円」とか、「ラーメン1杯3000円」などというフレーズを耳にすることが増えたように思います。
 
実際にアメリカでラーメンを食べたらどんなものなのか?ということを知りたくて、ロサンゼルスのリトルトーキョーという日本人街にあるラーメン屋さんに行ってみました。
 
確かに、ラーメン1杯が15ドル~20ドルの値段設定だったので、私たち夫婦は1杯19ドルのラーメン2杯とそれぞれ4ドル程度のソフトドリンクを頼みました。
 
味はやや濃いめの豚骨ラーメン?でアメリカで食べられる日本風ラーメンとしてはありかなと思いました。

特製ラーメン(実際の写真)

お待ちかねのお会計ですが、19ドル×2杯+4ドル(ソフトドリンク)×2杯×TAX10%程度×18%のチップがインクルードで56ドル程度の提示でした。
 
その店では明細を渡された時点で18%が含まれており、最初はそれに気づかずに20%のチップを払うとことでした。(定員さんに確認するとうちがチップ込みの値段だということで、追加のチップは払わずに済みました)
 
アメリカでは一般的にチップが15%~20%で、ロサンゼルスやニューヨークなどは20%~25%くらいだと聞いていました。
 
日本に帰ってきてクレジットカードアプリで支払額を日本円で確認したところ何と8,792円という請求で1ドル約156円で換算されていました。

「8792円の価値ってどのくらいか?」

私はお金の計算が大好きなので、すぐに支払ったお金を何か別のものに置き換えて考えたりすることがあります。
 
例えば、私が着ているモンクレールのダウンジャケットは購入当時23万円位したので、今まで修理などしながら10年くらい着ているのですが、1年単位で換算すると2.3万円ずつダウンジャケットに支払っていることになりますし、東京でダウンジャケットを着る時期はせいぜい12月~2月の3ヶ月くらいだとすると、1ヶ月あたり7600円も支払っていることになりますので、「20年くらい着ないと元がとれんな」「あんたいい加減新しいコート買ったら?」というのがウインターシーズンに必ず一回は繰り返す夫婦漫才みたいになっています。
 
余談はさておき、アメリカでラーメンを夫婦で食べて約8800円するとして、例えば年収600万円ほどの人が毎月21日、毎日8時間労働+40時間の残業程度働いている方で時給換算すると2380円です。2380円の時給で働く人(年収600万円位の人)が3.7時間ほど働いてようやくラーメン2杯にありつける訳です。
 
これってめちゃくちゃ悲しくないですか?

「夫婦で年収1000万円はパワーカップルか?」

日本では、夫婦で年収1000万円を超えると「パワーカップル」というありがたい称号が得られます。日本国内でも東京近郊以外では夫婦で1000万円も稼げれば十分に豊かな暮らしができるという地域もあると思います。
 
しかしながら、東京近郊で家を持ち、子供を育てていこうと思えば、夫婦で1000万円の年収というのは決して十分な金額ではありません。
 
例えば、奥さんが出産を機にフルタイムで働けなくなり収入が下がる、旦那さんが転職に失敗して年収が下がる、子供を私立の中学に通わせるために様々な支出が発生するなど、ほんのちょっとのことで家計は火の車になるでしょう。
 
東京で年収1000万円で持ち家、子育て世代というのはある意味薄氷の上を歩きながら、キャリアと家庭を守っており、一歩踏み外せば一大事になるわけです。
 
そう、アメリカでラーメンを啜ることすらためらわれるわけです。

「なぜ搾取され続けるのか?なぜ転職しないのか?なぜキャリアアップしないのか?」

私は転職エージェントをしていて時々思うことがあります。
 
相場よりも低い給料で働いているのに、「会社にお世話になっているから」とか、「いい人に囲まれていてやりがいもあるので」とか言っている人がいます。
 
しかし、自分の家族が欲しいものを買うのも我慢させて、自分の子供が学びたい環境があっても我慢させるような収入で、「世話になっている」や「やりがいがある」は何の価値もなく、むしろ悪い宗教に染まっているように見えてしまいます。
 
そういう意味では、日本の職業観は「やりがいあっての収入」「やりがいなき収入は悪」「お金にこだわるのは卑しい人間」という価値観が強すぎて、思考停止になっている人がいかに多いことかと思います。

「若い人は今こそ海外に目を向けよう」

そんなことを思っていた矢先の情報番組で日本のインバウンドが増えているというニュースがありました。
 
聞くと海外旅行先で物価が安いランキングが、1位ベトナム、2位南アフリカ、3位ケニア、4位日本という内容で衝撃的なものでした。
 
東南アジアの発展途上国と思っていた国と、アフリカ2国に次ぐ4位です。「サイゼリヤは安くて神だよね~」とか言ってる場合じゃないんです。日本円では何も買えない世界がそこにあるのです。
 
それでも、自己研鑽せずに無料の携帯ゲームに勤しみ、SNSから流れてくるエンドレスな動画を見て満足していい訳がありません。
 
若い人には、借金をしてでもアメリカに行ってラーメン食べ、シンプルにお金を稼ぐことの必要性を知ってほしいと思いました。
 
日本人はお金を稼ぐことに理由を求めすぎなような気がします。
「お金はあると便利、ないと不便」シンプルにそれだけです。

 
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