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クライアントは選んでいますか?

こんにちは、RtoRの井川です。
 
人材紹介ビジネスを行う上で、どのクライアントと取引をするのか?はとても重要な判断の1つです。
 
当然、クライアントから手数料を頂くビジネスモデルですので、求人をご依頼いただけることは大変有難いことです。
 
しかし、個人の人生のかかった転職も同時に扱っているため、「お金さえ頂ければ何でもあり」という訳にもいきません。
 

「メインクライアントとの取引停止」


 
先日ある人材紹介会社の社長さんから人材コンサルタント求人をクローズしたいとの連絡がありました。
 
理由を聞くと、紹介した方が違法性のあるやり方で退職させられてしまい、且つ、返金まで求められているという事でした。
 
聞けば大手企業で誰でも知っているような会社でしたが、社長さんとしては、そのような辞めさせられ方で、納得いく説明もなく、このまま紹介を続けるわけにはいかないという判断でした。
 
そのエージェントにとって、その企業はメインクライアントで相当な売上割合があったにもかかわらず、納得のいかないことに対しては毅然として取引中止の判断を行ったようです。
 

「俺たちは人売り稼業ではない!」


 
別の事例で、私がまだ駆け出しの20代の頃、当時元同僚が担当していた一部上場のIT企業で、年間数百人ペースの採用していたクライアントでしたが、最終面接後に事件が起きました。
 
人事「この人のレベルで御社との規定の料率は払えないね。この人を採ってもいいけどFEE20%なら採用するよ」
 
担当者「わたかりました。上司に確認して改めて連絡します」
 
上司(部長)「なんだと!?俺たちは人売り稼業じゃないんだ!そんな企業とは金輪際取引停止にする!」
 
担当者「え!本当に○○社を取引停止にするんですか?これまで何人も採用してもらっていますし、今年も数百人採用すると聞いています(泣)」
 
上司(部長)「登録者の気持ちを人質に取って、FEE交渉してくる会社なんかと取引をするんじゃない!俺たちは、この人はいくらで売ります、このひとだったらいくらで売ります。みたいに人に値段付けて売ってる商売をしてるんじゃないだ!」
 

「取引の自由がある仕事」


 
この2つのエピソードに共通するのは、どちらの企業(クライアント)も人(登録者)に対してぞんざいな扱いをする企業風土であり、そのようなクライアントと永続的な信頼関係の構築が難しい事と、自社の大切な登録者を紹介できない、ということです。
 
もちろん、このような話には「ボタンの掛け違い」や「その担当者だけが地雷源だった」などもありますので、慎重な判断が必要です。しかし、大体は「一事が万事」で、この手の事例で社長だけがとてもいい人だったという経験はありません。
 
手数料を頂くのはクライアント企業からですが、あまりにも横暴なことをする企業と取引していても精神衛生上良くありません。
 
自分が何のために仕事をしているのか?がどんどん薄まっていき、結果的には人材業界が嫌いになり、業界を離れる要因にもなりかねません。
 
やはり、自分が心から応援したい企業を担当し、そのクライアンのことを自信をもって登録者にお勧めする。そんな仕事がしたいですね。

 

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