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AIマッチングかアナログマッチングか?

こんにちは、RtoRの井川です。
 
最近、現役リクルートの方や元リクルート(キャリア)の方々と話をすると、必ずと言っていいほど、AIマッチングに関する話に及びます。今日は、巷で話題のAIによる求人マッチングについて考えてみたいと思います。

「AIによる求人マッチングの時代」

今後、リクルートではAIによる求人マッチングに振り切って人材紹介事業を行っていくようです。そのため、同じような若手大量採用マーケットに注力する大手エージェントや、リクルートと競合する全てのエージェントはそこに対してどう対抗していくかという経営判断が必要になってきます。
 
これまでのように若手求職者に対して、数十件の求人票を送りつけ、「この中から最低でも10件は応募して下さい」と言った低レベルなキャリアカウンセリングをしているエージェントはリクルートのAIマッチングに駆逐されていくでしょう。
 
不勉強で経験不足なキャリアコンサルタントよりも、リクルートが作ったAIのほうがマッチング精度は高いはずです。

「まずは自分の担当領域について学ぶこと」

 では、AIマッチングに対抗するためには、キャリアコンサルタントとしてどのような行動が必要でしょうか?
 
まずは、自分が普段紹介している企業のことや、その企業が属する業界のこと、扱う職種が営業職であれば営業職としてのキャリアパスについて、経理職であれば経理職としてのキャリアパスについて精通する必要があります。
 
「自分が紹介している会社の事をよく知らない」、「紹介している仕事内容について詳しく知らない」というのはキャリアコンサルタントとしてスタート地点にも立てていないことを認識するべきです。
 
持ち前のコミュ力と第一印象の良さだけやってきたキャリアコンサルタントは、若いうちは色んな力も手伝って活躍するかもしれませんが、長年この業界で活躍して続けるのは困難です。

「量産型アナログマッチングをしているコンサルタントは外に出て戦おう」

 私も最初のキャリアは分業でRAをしていました。(JACも昔は分業時代があったんです!)新卒や未経験で人材紹介を始める上では、分業体制での人材紹介はキャッチアップしやすく、どちらか一方の経験を多く積むことで、短期間にたくさんの経験を積むことができます。
 
しかし、分業体制で量産型のマッチングでは、質より量を求める傾向が強く、長くこの業界でコンサルタントとして活躍していこうと考えたときに、ある時点から目指すキャリアに対して逆行しているように感じます。
 
今後は、AIマッチングによって量産型のアナログマッチングの存在価値は益々低くなっていくことでしょう。
 
大手エージェントでRA/CAを5年程度経験した後は、両面のキャリアコンサルタントとして更にスキルを磨いていくことがお勧めです。ミドルクラス以上の人材紹介や専門特化型の人材紹介など様々な人材紹介会社があります。
 
分業の量産型エージェントで働いているけど、「大手・上場エージェントで売れている」「一定水準以上の年収をもらっている」「年齢相応以上のポジションに就いている」などで思考停止に陥っていませんか?
 
量産型アナログマッチングでは量産型AIマッチングに敵いません。しばらくは大丈夫でも人生100年時代では逃げ切れません。戦うフィールドを変えてキャリア形成してみてはいかがでしょうか?

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