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地域振興に欠かせない3タイプ -地域グラウンドマネージャー-

1、背景説明

 今回からは、下記の記事で紹介した人の役割について掘り下げていきたいと思います。

 今回のテーマは、「地域グラウンドマネージャー」です。


2、主な役割

 「地域グラウンドマネージャー」の主な役割は、大きく分けて2点です。

 1点目は、地域の現状を見据えた上で、個人的に「こういう地域にしたい」と自己主張を行うこと

 2点目は、ビジョンに向けて地域の協力者を募り、調整を図ること

 この2点が重要だといえます。


3、自己主張を行う

 地域活動を行うことで「自分ごと化」がもっとも重要だと思います。この大切さは下記に記しているので、良かったらご参照ください。

 「自分ごと化」していくためには、「自己主張」が大切です。最初は、自分よがりで構いません。

「自分はこんなことに対してこう疑問に思っていて、こういうことをしたい」

といった感じです。

 「こういう風に思うけど、どうアクションしていいかわからない」

こういう感じでも大丈夫です。

 とにかく自分の中でモヤモヤしていることを人に共有し、理解を得て、次のアクションに向けた手段を話し合うことが大切です。その話し合いの過程において、何となく自分の立ち位置が見えてきます。その立ち位置が見えてきたら、やるべきことにどこでまで覚悟を持って責任を持てるかを考えれば良いと思います。無理をする必要はありません。自分のキャパを見据えた上で、できることからはじめることが大切です。


4、調整役を担う

 地域活動は、最終的に「地域住民」が楽しく活動することが持続性に繋がります。いくら外部の人がやる気を出しても地域内の人が覚悟を持って取り組まない限り、発展は見込めません。地域内にプレイヤーが現れないプロジェクトは、早い段階で終わらせる方向に舵を切った方が良いです。

 このようなことから、「地域グラウンドマネージャー」に重要なことは、自らが覚悟を持って取り組む気持ちを持つことです。覚悟を持った人間は、「想いを持った言葉と行動」が生まれます。その姿勢に惹かれ、地域内外から仲間が集います。その流れが生まれた瞬間に地域内の調整役を担うことが重要だと思います。

 ここで大切なことは、役割分担を明確にすることです。「地域外」の人へのアプローチは、基本的に「地域アクターズプロデューサー」に任せることが大切です。もちろん、1人で何役も買って出ることができるのであれば買って出て良いと思います。しかしながら、多くの人は、役割を広げてしまうとキャパを超えてしまいます。したがって、軌道に乗り、発展期を迎えた段階で、地域外の目線をその担当者に任せてしまう方が良いと思います。


5、ポイント整理

 あらためてポイントを整理します。

①地域の現状を見据えた上で、個人的に「こういう地域にしたい」と自己主張を行うこと

②ビジョンに向けて地域の協力者を募り、調整を図ること

 「地域グラウンドマネージャー」の役割は、この2点が重要だといえます。


6、次回について

 次回は、3つのタイプの人材がどのような形で連携を図っていくべきか整理していきたいと思います。

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