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山形県朝日町での実践2 -地域交流編-

1、背景 

 これまでプロジェクトのプロセス整理と人の特性について話してきました。

 今回から先は、私が実践してきた地域の取り組みを紹介していきます。なるべくリアルに書いていきたいと思いますので、失敗から学んだことも書いていきたいと思います。

 よろしかったらコラム全体でもご参照ください。

2、友人の決断

 前回、山形県朝日町初訪問の際、私の他にも私の友人の運命も大きく変わりました。

 後輩や同級生から見ると、なぜ私と彼が仲が良いのかわからない程タイプが違うのだそうです。本人からすると、タイプが違うから楽しく、互いに理解し合おうとたくさん議論をして来たからこその今なのかもしれません。

 彼の何が凄いかといいますと、縁も仕事も貯金もない状態で住みたいところへ移住するという「冒険移住」をしたことです。いや、本当、うまいネーミングを考えたなぁと感心します。

 はたから見たら、進路が決まらなかったからこういう選択をしたんでしょ?という言葉が飛び交います。そんなみなさんに一言いわせてください。

 彼は貯金が数十円満たない額でまったく縁のない地域に移住し、地元の紹介で仕事を見つけて働く冒険を始めたのです。地域おこし協力隊などにならず、仕事が全くなく収入も得られない状態から東北地方に移住を決断しました。この決意って凄いことだと思いませんか?私にはこの決意はできませんでした。

 山形県朝日町での人間関係は、そんな彼の決断あってのスタートでした。

3、友人の地域付き合い

 私が個人的に彼の名言?迷言?で好きな言葉は、

「朝日町には飲食店マップに載っていない美味しいご飯が食べられる場所がたくさんある」

という言葉です。

 どういうことかといいますと、彼は仕事を探すために各集落を巡り、地域の方とコミュニケーションを取り、お茶をしたり、ご飯をご一緒したりして、人間関係を構築していました。若者の減っている集落の人からすると、たまに若者が訪ねてきて、話をしてくださるのは、とても楽しかったんだと思います。

 私も朝日町にいる時は、彼を訪ねて、共に行動をしていました。何度か彼の日常を体験したことがあるのですが、これは本当に凄いことだと実感しました。

 なぜかといいますと、近所の方と楽しく話をしながらお茶や食事をご一緒することは本当に大変なことなのです。

どういうことかといいますと、何を話したらいいのかわからないのです。

 自分の話ばかりもいけないですし、相手の話を聞いて話を広げなければならない。

 これは、とても難しいことでした。これをサラリとやり遂げる友人の凄さを目の当たりにするとともに、こういう見えない信頼関係づくりがこれからの地域には重要なのかもしれません。

4、お手伝いの大切さ

 そして、彼に学んだことは、地域の方の現場に出向き、共に手を動かし、体を動かす大切さです。親交ある方の休憩時間などの行動パターンを把握し、お話に行くとしたら、その人のタイミングにサラリと合わせる。そのサラリと合わせる自然さを身に着けることの大切さを学びました。

5、次回について

 今回のテーマはここまでにして、次回は、コミュニティづくりについて学んだことを記していこうと思います。

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