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桜桃忌

ですね。

太宰治の誕生日であり、その遺体が発見された日。

もし生きいていれば、110歳だったそうで。



2年前の私は桜桃忌という言葉も知らず、6/19という日付を見ても何も思わず、ただ過ぎていく1日に過ぎなかったでしょう。


全てが変わったのは、文豪ストレイドッグスという漫画を知ってから。

※文スト愛についてはこちらに綴ってます → 文豪ストレイドッグスの舞台を観に行きました|卯月

その漫画にドはまりした私は、これまで全く興味の無かった日本の文豪達の作品を読んでみようと思い立った。

ちょうど文ストコラボカバーの文庫本が出てきていた頃だったので、

「まずはやっぱ太宰治でしょ!かっこいいし!」

という謎の理論で人間失格を購入。


面白くて面白くてあっという間に読破、太宰治の人間失格って超面白いねと周りに話したら、「もしかして病んでるの?」と変に勘違いされました。

病んでません、純粋に面白かったし。

結局誰にも人間臭いどろどろしたものって宿ってるよね、これが本来の姿だよねって。確かにかなり苛烈なところもあるけど、主人公の葉ちゃんに共感するところが結構あってね。文章がスッと頭に入ってくる感じがして、太宰治の文体と私は相性がいいのね~なんて思いながら読んでた。


これが私と太宰治、私と日本の文学作品の出会い。

後に太宰の斜陽も買った。話の最後、たった6文字の文章に心が締め付けられて泣いた。


それから、太宰治のことも少しだけ知って、桜桃忌という言葉も覚えた。

文豪のこともちょっとだけ詳しくなって、読まず嫌いだった過去の自分を恨めしく思い、反動で色々読み漁った。

芥川龍之介や江戸川乱歩、梶井基次郎、谷崎潤一郎、中原中也の代表作も読んだ。今は夏目漱石の坊っちゃんを読み進めている最中。


漫画きっかけでこんなに日本文学にハマると思ってなかったけど、出会うべくして出会った作品を大事にしようと思う。

まだまだ読みたい作家が山ほど、宮沢賢治や夢野久作、森鴎外などなど。


大好きな音楽と同じくらい、文豪に、そして文豪ストレイドッグスにハマっている私です。

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太宰さん。包帯無駄遣い装置。分かる人には分かる。

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