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Googleスプレッドシートがテーブル型を持った!ーGoogleサイトで作るグループウェア(103)ー

🙇🏻いつも、Googleサイトで作るグループウェアを見ていただき、ありがとうございます!


この記事を読んで欲しい方

企業DXや校務DXの進め方に悩んでいる方
クラウドアプリの導入に悩んでいる方
自分だけのGoogleサイトを作ってみたい方

①ワークスペースアップデート(2024/5/8)

 Google スプレッドシートの表を使用してデータをすばやく書式設定して整理する新しい方法という見出しで、Googleスプレッドシートのアップデートがありました。(今後数ヶ月で順次反映されます)
 内容的には、複数人のデータ更新によって、セルのデータの形式が変わってしまうことを防ぐために、テーブルという型を指定できるようにする、ということでした。(いやいや、なんか匂いますね)

テーブル型

 テーブル型を指定すると、その中のデータ構造(フォーマット)が固定化されるため、複数人がテーブルに同時入力してもデータ構造がバラバラになることはないということです。
 例えば、日本では数字の全角や半角が混在してしまう可能性があるのですが、そういうものは防ぐことができるでしょう。
 さらに、雛形も用意されているため、テーブルを簡単に作ることができるようになります。

テーブルの雛形

②テーブルのなにが凄いのか

 これは、データベースを勉強してきた方々は薄々気づくと思いますが、まさにスプレッドシート(表計算)にデータベース的な型が導入されてきたということです。

リレーショナルデータベースの構造(スキーマ)

 この新しいテーブル型にはgroup byのビューが使えるので、まさにSQL言語に基づく実装と言えるでしょう。
 すでにQUERY関数ではSQL言語的な抽出指定ができるようになっていましたが、さらにSQLに近づいてきたと言えそうです。

Group by ビュー

③スーパー表計算アプリの出現

  このテーブル型の導入は、将来的には、シートに散らばっているテーブル型のみを簡単にリレーション化したり、AppSheetからも直接テーブル型を指定したり、BigQuery上のテーブルをテーブル型としてシートに直接埋め込んだり、できるようになることが考えられます。
 これによってGoogleシートは、現在のような表計算的な使い方だけではなくデータベース的な使い方の両方ができる、スーパー表計算アプリへと進化していく可能性があります。

Googleシートはスーパー表計算アプリへ進化?

 結局、DXを進めていく過程で、データの集約やデータベース化は避けては通れません。テーブル型がそれに大きく寄与すると考えられます。

 また、データの集約は、AIがなんとかしてくれると思ったら大間違いで、こういう地道なアプローチがとても重要なのです。

データの集約に寄与するアプローチ


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