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『稲盛和夫一日一言』5/27(土)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 5/27(土)は、「感性的な悩みをしない ①」です。

ポイント:感性的、感覚的なことで悩んだり、ふさぎ込んではいけない。そんなことより、精進に努めること。そうすれば、必ず魂は磨かれ、心は高まり、運命は開かれていく。

 2011年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅡ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究部編/非売品)「六つの精進ー6 感性的な悩みはをしない」という項目の中で、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 人生では、心配事や失敗など、心を煩(わずら)わせるようなことがあります。しかし、一度こぼれた水が元に戻らないように、起こってしまったことをいつまでも悔やみ、思い悩んでも意味がありません。
 くよくよと思い続けることは、心の病を引き起こし、ひいては肉体の病につながり、人生を不幸なものにしてしまいます。

 
 すでに起こってしまったことに対してはいたずらに悩まず、新しい思いを抱き、新しい行動に移っていくことが大切です。
 済んだことに対して反省はしても、感情や感性のレベルで心労を重ねるのではなく、理性で考え、新たな行動に移るべきなのです。そうすることが、人生を素晴らしいものにしていくことにつながっていきます。
(要約)

 「覆(ふくすい)盆(ぼん)に返らず」といわれるように、一度こぼした水は元へは戻りません。「なんであんなことしたんだろう」「あんなことしなければよかった」とクヨクヨと思い悩んだところで、今さらどうなるものでもありません。

 名誉会長は、「もちろん、失敗してしまったことに対しては厳しく反省をすることが必要でしょうが、十分に反省をしたのであれば、あとはケロッと忘れてしまうことです。いつまでもくよくよ悩む必要は一切ありません」とまで言われています。

 感性的な悩みをしていると、それはやがては心の病へと進行し、自殺といった最悪のケースに至ってしまいかねません。どんな窮状にあっても、「命まで取られることはないだろう。であれば生きているだけでもまだマシか」と自分に言い聞かせながら、我が身に降り注ぐ艱難辛苦を飄々とすり抜けていく。

 人生では、誰もが失敗もするし、間違いも起こします。いくつになっても、人間とはそうした失敗や間違いを繰り返しながら成長していくものだと捉えることができれば、ひとつやふたつ失敗したからといって、悩んだり悔やんだり悶々とすることは少なくなるでしょう。

 失敗したことに対して反省をしたならば、未来に目を転じて新しい行動を起こし、そこで精進に努めることで、必ずや魂は磨かれ、運命は開かれていくはずです。


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