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地元エッセイ(1)四万十メモリー

 このエッセイでは幼少期から高校卒業までを過ごした地元である四万十市西土佐での出来事、そこで出会った人、出会ったものについて書いていこうと思う。

 さて僕の地元、高知県四万十市西土佐は、いわゆるドがつくほどの田舎である。ここで書いてしまっても家バレの恐れのないくらい、しても何か嫌がらせをする労力のわかないくらい遠く面倒な距離にある。

 四万十川が有名で、そこで取れる青さ海苔や鮎が名産。カヌーや川遊びが主なレジャー。澄んだ雄大な川と、緑色の木々と青空が光る、『ぼくのなつやすみ』の舞台になりそうなほど、どこか昭和か平成初期あたりで時間が止まったような感覚になる場所である。

 僕のエッセイでは、そういったパンフレットに載りそうなことではなく、僕の目で見て肌で感じたリアルな地元をお届けしたい。

 地元には本当であれば年一で帰りたいなと思っている。だが、お金と時間が足りない。

 地元に限らず夏休みに帰りたい人は山ほどいて、便を取るのが大変だし、そもそも職場のバイトがみんな帰ってしまうので社会人の僕が休めるはずがない。シーズンオフに帰ろうにも、名古屋から高知までの旅費は安くない。乗れて行けたとしても、高知市内か松山に到着してから3時間ほど車に乗らなくてはならない。車で帰省しない限りは家族の手を借りなくてはならないのだ。

 そんな理由もあって、なかなか帰れずにいる。

 以前兄とYouTubeやGoogleマップで地元について調べたことがある。

 YouTube様々な旅行者が投稿してくれていたが、たくさんの村からなる西土佐という場所を網羅にするには全く足りていない。大抵有名場所を回っているだけだ。

 有名な場所から離れたところにある僕の実家は
YouTubeの中にはなかった。

 が、Google mapではあった。しかもストリートビューまでついていた。それで兄と懐かしいと言いながら風景を楽しんでいた。

 実家にはカメラに気づかず寝ている我が家の愛犬も写っていて、二人でほっこりしたものだ。

地元の青空と山と川と木々。これでも実家から車で数十分かかるところにあるまぁまぁ有名なスポット。
愛犬。かわいい。

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