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崎陽軒シウマイ弁当を食べながら思うこと。

僕が旅に出る理由はだいたい100個も無いのだが
東京に行ったら帰りに必ず買うものがある。
それは定番中の定番である崎陽軒のシウマイ弁当である。
帰りの新幹線で食べるも良し。
家に帰ってから晩ごはんにするも良し。
だが、どうしてこのシウマイ弁当を買ってしまうのかは
分からない。
ただ、小さい時から父親が出張に行くと買ってきてくれた
崎陽軒のシウマイを40歳になる今も食べることが出来るというのは
幸せなことかもしれない。

パッケージ

帰りの新幹線に乗り込む前にこの黄色いシウマイ弁当を探してしまうのである。シュウマイじゃなくってシウマイなのである。
似たような他の会社のものもあるが、崎陽軒じゃないとダメなのである。

シウマイ弁当の中身

昭和29年(1954)年から販売されているシウマイ弁当。その歴史は遠く名古屋で生まれ育ち京都で生活している私に届いている。
満を持してパッケージをめくると箸とお手拭きとつまようじがはいっており、もう一枚めくるとシウマイ弁当が登場する。

ごはん部分

その構成は弁当手前側に俵ご飯が8つと小梅と黒ごまが乗る。シウマイから投げられたボールをしっかりと受け止める名キャッチャーなのである。俵型の形状がまた良い。

おかず部分

おかず部分はシウマイ、鶏の唐揚げ、玉子焼き、蒲鉾、鮪の漬け焼、筍煮、あんず、切昆布、千切り生姜から構成され、醤油と辛子が付属する。
メインのシウマイは豚肉、玉ねぎなど9種類の材料を使い、干しホタテ貝柱が入っているところがポイントである。電車内で食べることを想定して少し小ぶりのサイズにしているところも優しい。
このシウマイだけでも十分なのだが、幕の内弁当よろしく、他のおかずも黙ってはいない。
唐揚げ、玉子焼き、鮪の漬け焼、かまぼこ、筍煮とまさに味の波状攻撃である。

食べるときは醤油と辛子をオンする

さて食べよう。醤油と辛子をシウマイにオン。
何から手を付けるか?
やはりシウマイからいこう。この味、求めていたのはこの味だ。
お次は鶏の唐揚げだ。濃厚な美味しさでこれはご飯が進む。
ここで私の大好きな筍煮といこう。煮汁を吸ってジューシーな筍がこれまたうまい。
わずかな隙間を埋めるような昆布。
かまぼこをつまみつつ、神奈川県の小田原に想いを寄せて
鮪の漬け焼も主役級のインパクト。
これを繰り返すだけでシウマイ弁当は終わる。
おかずの〆はあんず。甘酸っぱい味が口をさっぱりさせ、
千切り生姜で油っぽさを流す。
そうして満足と幸福が訪れる。
この不思議な儀式をいつまでも続けられたら良いと思う。

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