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2023年3月の記事一覧

江戸時代の調味料 煎り酒について

江戸時代の調味料 煎り酒について

煎り酒とは、誤解を恐れず言えば

「日本酒と梅干と鰹節を煮詰めたもの」である。

古くは室町時代の史料に登場するが
その実態が分かるのは江戸時代のことである。
醤油の普及につれて、影をひそめたが
近年煎り酒は商品化されその数を増やしている。
あらためて歴史をまとめるとともに
その魅力を探りたい。

1、史料に見る煎り酒①記録上、600年前には存在していた

煎り酒は『鈴鹿家記』という京都の吉田神社

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