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白髪染めを辞めて、自分を取り戻した母。


私の母は55歳。綺麗なグレイヘアにカラフルな服を着こなす母は私の自慢の母です。


50歳からグレイヘアを始めた母



母が初めてグレイヘアにしたのは50歳から。
小学生の頃から若白髪で白髪が目立っていたらしい。
小さい頃から白髪染めをするのが当たり前だったと話してくれました。

母にとって若白髪はすごくコンプレックスだったらしく
私と姉が生まれるとき「どうか若白髪は遺伝しないでほしい」と切に願ったそうです。


白髪は恥ずかしいものなのか

世の中はなぜ白髪は隠すもの、染めるものと定義されているのか。
それは美=若々しさだと思われている事が理由の一つだと思います。

例えば、
イラストでおばあちゃん、おじいちゃんを検索すると
当たり前のように白髪のイラストが出て来ます。
白髪=年配者のイメージがあるからです。

この白髪の持つ年老いたイメージは、若々しさのイメージとは逆のイメージになる。
若々しさが美しさとされる中で白髪の人は実年齢より
歳をとって見られ、美しさからは離れてしまいます。


美の基準はそれぞれ


しかし、美とは若々しさだけではないと私は思います。
若々しさは一種の価値観で
そう思う人もいれば、そう思わない人もいる。
良し悪しではなく人の価値観の数だけ美の種類はあると思います。

↓以前書いた美の多様性に詳しく書いています。


娘の私も知らなかった母の姿

グレイヘアを選択する前の母は頻繁に白髪染めしていました。
髪型もボブヘアで服装は茶系を多く身につけていました。いわゆるナチュラル系です。

娘の私はファッション業界で仕事をしていますし
姉も元美容業界の人なので母と出かける際は
良く私たちで服を選んでいました。

母の穏やかな性格や持ち物から
ナチュラルな服装が好きなんだろうなと
思っていたので個性的なものは進めませんでした。

しかし、本当の母は

かっこいい女性像、夏木マリさんのようなファッションが好きだったのです。


これには、びっくりしました。

母にとっては
白髪を隠すことで自分自身を隠してしまっていたようです。

グレイヘアにしてから、刈り上げヘア、カーリーヘア、坊主に挑戦したり
ピアスを開けて服もカラフルなものを身につけ始めました。

以前は私が母に「これいいんじゃない?」と進めていた服や髪型、
今は母自ら「これやってみたい!着てみたい!」と挑戦しています。
とっても楽しそう!

自分の価値観で生きる


グレイヘアにするには勇気がいる事だと思います。
白髪は染めるべき派の人から批判される事もあるでしょう。

それでも母は
「私がいいと思ってやってるから、私はこれがいい。」
と胸を張って言っています。
母にとってコンプレックスと思って長年隠していた白髪は
今は自分らしさの一部なのです。

誰にもコンプレックスはあります。もちろん私もあります。
しかし、コンプレックスだと考えてしまうのは
自分以外の人の価値観で考えているからかもしれません。

自分の価値観で鏡を見る。
今の情報社会では忘れがちなことかもしれません。

あなたの自分はあなたの中にいる。
他人のSNSを見てもそこにヒントはあれど答えはありません。


価値観とファッション

価値観は生き方そしてファッションに繋がります。
私らしいファッションって何だろう?

そう思う人はファッションが分からないのではなく
もっと深いところ、価値観を自覚していない人が多い。

価値観を自覚していても
それがどうファッションと繋がっているのを知らない人が多い。

価値観は年齢によっても
社会情勢によっても変化する。優先順位も変わってくる。
私も5年前と今では変化しています。

具体的にどうやって価値観がわかるのか
どうやって価値観に合うファッションを知れるのか

次の記事
「価値観の違い、ファッションの違い」にて書きます。








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