初めてでもOK!【京都一人旅】一泊二日で坂本龍馬ゆかりの地を巡ってみました
~その1:旅行準備から観光スタートまで~
ワクチン接種が進み、少しだけコロナの感染が抑えらえた2021年10月。
ふと坂本龍馬のことを思い出しました。
諸説ありますが、坂本龍馬が亡くなったと言われる年齢が33歳(満31歳)。暗殺されたと言われる命日が慶応3年11月15日(1867年12月10日)。
そういえば私も33歳。
龍馬と同じ歳になったし、命日もそろそろ。中学生の時にその存在を知ってからずっと憧れていた坂本龍馬。
土佐出身である坂崎紫瀾の伝記小説「汗血千里駒」(かんけつせんりのこま)で、その武勇伝が新聞に連載され、明治時代に人気となりました。
その後も、司馬遼太郎らの小説、様々なドラマやアニメなどによって誇張されたり、カットされた部分もあると言われますが、本人の死後に人気を高めていった人でもあります。
龍馬の良きライバルでもあり、盟友の岩崎弥太郎(三菱財閥の創設者)も、龍馬が暗殺される直前、決死の覚悟で京都に旅立つ彼のことを、「余及一同送、余不覚流涕数行」と日記に綴っています。何かを感じ取ったのか、気の強い弥太郎が思わず涙を流して龍馬を見送ったそうです。
私は、岩崎弥太郎と同じく周囲に多大な影響を与えながら、日本の近代化の礎の一端を担った坂本龍馬という人物にずっと惹かれ続けていました。
そんな彼に初めて会いに行こう、と京都への旅を決意したのです。
旅行計画中
初めてのプライベートでの国内一人旅だったので、とてもワクワクしていました。
すべての時間が自分のものになる、ということで旅程の選択肢は無限大です。
まずは、新幹線とホテルの予約をしなければなりません。
旅行の日程は特にこだわりがなかったので、適当に決めました。
一人だと日程を決めるのも楽チンですね。
旅費は費用を抑えめにしたかったので、ネット検索でたまたまヒットした【トラベルコ】という旅行比較サイトを利用しました。
そこで見つけたのが、日本旅行の
首都圏から京都駅までの新幹線チケット込みで31,700円、さらに新しいホテルに泊まれるというかなりお得なプランを発見しました。
宿泊予定のTERRACE KIYOMIZU KYOTO はその名の通り、清水寺へのアクセスが最高なのですが、龍馬が眠る京都霊山護国神社にも行きやすいという素晴らしい立地です。
HPに載っていた屋上テラスもおしゃれな感じ。
予算的にもホテルの立地的にも自分の理想にぴったりだったので、
早速申し込むことにしました。
旅先の情報を集めよう
次に準備するのは、ガイドブックです。
もちろんGoogleやSNSでも調べることはできますが、
私はなんだかんだ効率のよいガイドブック派です。
近所の書店で購入したのは、持ち運びのしやすい1冊。
このガイドブックでは、主に食事をしたい場所と時期的に紅葉がきれいに見えるところを探しました。
とてもアナログですが、気になったところはドッグイヤーをします。
この作業が本当に楽しいんです。
もはやバーチャル旅行をしている気分になります。
実は、このガイドブックを買ってかなり満足した気になり、細かい旅程を決めるのをすっかり忘れていました。
とりあえず龍馬のお墓とその近くにある歴史史料館に行ければいいや、という甘い考えで当日を迎えてしまいました。
いざ旅に出よう
2021/11/29(月) 12:06 京都駅着。
最寄りの新幹線の駅まで行くのに電車遅延があり、ギリギリの乗車になってしまい、ドキドキしましたが無事に予定通りの新幹線に乗れました。
新幹線に乗る際は、余裕を持って外出した方がいいですね。当然ですが。笑
新幹線では暇な時間が多いのでついついスマホを触ってしまいます。それが後に大きな誤算となります。
実は、京都へ到着し、トイレに行った際に気づきました。
モバイルバッテリーをカバンに入れたはずが・・・ない・・・。
1日中知らない土地を歩き回るのに、私としたことがあり得ないことをしてしまいました。
いざとなったらどこかで購入すればいいのですが、ちょっと悔しい。
そんな気持ちで観光がスタートしました。
ちなみに後ほど知ったのですが、モバイルバッテリーを近くのコンビニでレンタルできるサービスもあるようです。
コンビニ・駅などに設置されている近くのバッテリースタンドから借りることができ、このスタンドがあるところなら、別の場所での返却も可能とのこと。
移動しながら手軽に充電できるサービスで、日本全国に26,000台以上も普及しているそうです。これを初めから知っていれば少しは気が晴れたかもしれません。
観光スタート
実はお昼ご飯を京都駅の中にある「京都拉麺小路」で食べようと思っていたのですが、スマホのバッテリーがすでに60%くらいになっていたので、早いところ出掛けることにしました。
まず向かったのは地下鉄烏丸線「今出川駅」にある薩摩藩邸跡です。この地で龍馬が関わったプロジェクトとして有名な「薩長同盟」が締結されたと言われています。
薩摩藩邸跡は現在、同志社大学となっています。
ここから目と鼻の先に京都御所があります。
京都御所はとても広いので重い荷物を持って歩くのは重労働です。
ひとつだけ目星をつけて、「蛤御門」(はまぐりごもん)を見に行くことにしました。薩摩藩邸跡から10分ほど歩いて目的地に到着しました。
蛤御門の変(禁門の変)は、1864年(元治1)7月に長州藩が敵対していた会津藩主で京都守護職の松平容保らの排除を目指して、京都御所に攻め込んだ事件です。
龍馬の考えにも影響を与えた長州藩士の桂小五郎(のちの木戸孝允)や久坂玄瑞らが戦った場所と言われています。
この時点でまだ14:00前だったのですが、体力のない私はかなり疲れてしまい、荷物も重いので一旦、ホテルへ向かうことにしました。
チェックインは16:00ですが、荷物だけでも預かってもらいたいと思いました。
地下鉄烏丸線の「丸太町駅」から「五条駅」に向かいます。
「五条駅」を降りてから市営バスで「五条坂駅」に向かいたかったのですが、いまいちバス停が見つからず、ホテルまで歩いて行ってみようと思いました。
しかし、荷物の重さと空腹と疲労により途中で歩けなくなりました。
すべてが面倒くさくなり、結局、GOタクシーを使ってタクシーを呼びました。あとから冷静に考えたら、大通りだったので流しのタクシーもたくさん通ってたのですが、なぜか配車アプリを使ってしまいました。
なんとなく知らない土地での一人旅の寂しさと不安で頼りたくなってしまった気持ちです。
良いホテルはフロントも神対応
なんとかホテルまでたどり着きました。
そこで受付の方の神対応に涙が出そうになりました。
フロントに着いた際に
「荷物だけ預かっていただきたいです」と伝えました。
そうするとスタッフの方が
「チェックインまでまだお時間があるのですが、あと10分ほどでお部屋にご案内できますので、よろしければお待ちいただけますか?その間、ドリンクバーでおくつろぎください。」と言ってくれました。
私は図々しいと思ったのですが、
「この後すぐに出たいので、荷物だけお部屋にお願いできますか。あと、申し訳ないのですが充電できる場所はありますか?」と聞くと、
「ロビーのコンセントをお使いください。ちなみにこの後も観光されますよね?それでしたら普通のケーブルよりも高速で充電できるタイプのものがあるので、よければ使ってください。」と高速充電ケーブルを貸してくれたのです。
私はとても感動しながら温かいお茶と束の間の休憩に癒されていました。
するとフロントスタッフの方に「京都はよく来られるんですか?」と話しかけられました。
実は今回初めての一人旅で・・・ということを伝えると、
「夕食はどうなさるご予定ですか。お好みなどございますか。」と親切に聞いてくれたので、おすすめを伺ってみました。
「おすすめは日月庵さんです。ここから近いですし、リーズナブルな割にちゃんとした京料理が頂けますよ。」と教えてくれました。
実はガイドブックで日月庵をドッグイヤーして気になっていたのです。
そこで今日の夕食は決まりました。
「朝ごはんはお決まりですか。よろしければつぶら乃さんのたまごやきサンドというのを販売しているのですがいかがでしょうか。追加で800円頂戴しております。翌朝8:00にお部屋までお持ちしますが、万一ご就寝中の場合には扉にかけておきます。」
これで私の朝ごはんまで決まりました。
フロントスタッフさんは、右も左も分からない私をとても上手にアシストしてくださいました。
ある程度、充電も溜まったところで充電ケーブルを返却がてらお礼をしていざ出発!
目指すは 京都霊山護国神社 と幕末維新ミュージアム「霊山歴史館」です。
その2へつづく
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