見出し画像

週休三日制導入の「検討」本格化するか?

本記事は無料公開となっております。こちらは毎週日曜配信の月額マガジン内にて以前掲載をおこなったものとなっております。毎週最新のコラムやおすすめ情報を掲載しておりますのでご登録をいただけますと幸いです。


経団連が感染予防指針案の中で週休三日制導入を検討してる事が判明したが、現実的にはあり得るのだろうか。個人的には週休三日制は賛成派。労働時間を1日8時間、週40時間はあくまでも上限であり、標準でも最低でもない。しかし、これが現実では最低限として捉えられている。

その意味でも労働時間の概念、あり方にメスが入るのならば賛成派だが、今回検討されているのは残念ながら異なる。中身としては、週40時間のトータルでの労働時間を変えないで、1日の労働時間を10時間にして週休三日制を実現させようというもの。これでは何も変わらないどころかむしろ、悪化するのではないか。

本来、週休三日制を導入する場合には、生産性の向上とワークライフバランスが期待できる。しかし、検討されている今のやり方ではダメ。結局生産性の向上もできないし、ワークライフバランスという部分は何も変わらない。1日あたりの労働時間を増やして無理矢理週休3日にしたところで意味はない。やるならば労働時間の見直しという根本的な部分にメスを入れなければならないだろう。

また、結局は「検討」でしかない点は注意が必要だろう。緊急事態宣言解除後、もし第2波がきても再度の緊急事態宣言はしない可能性が高い。そうなるとこの週休三日制の議論すら残念ながらされないまま、感染したらしょうがないとか、有給使って治療してとかの流れにしかならない可能性は高いと思うよ。言い方は悪いが、従業員の事をそこまで真剣に考えてる企業は多くなく、ダメなら代わりを穴埋めすればいいと考える社会になりそうな気がする。

個人的には働き方が変わるチャンスであるとは思ってる。当たり前となってる労働時間の見直しやワークフロムホームへの移行などを継続してやっていくべきだし、ベーシックインカム導入などもやるべきであると考えてるからこそ、今の状況ではダメだと強く感じる。


サポートいただきありがとうございます。サポートのおかげで今後の活動につなげていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。