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<無料公開>福島廃炉に外国人労働者 東電「特定技能」受け入れについて考える。

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廃炉作業が建設に該当するので外国人労働者にやらせるとの事。これが外国人労働者受け入れを急いだ理由だったわけか。既に労働者確保が難しくなってたわけだからそりゃ今年の4月施工を無理矢理通したわけか。廃炉作業が「特定技能」なのか?そんな議論すらさせない国や東電のやり方には疑問しかない。

廃炉作業が「特定技能」とは全く関係ないことは誰もが理解できること。低い賃金で放射線量上限まで働かせてあとは帰国させる。日本人の労働者でさえ、健康被害が出ても原発との因果関係は証明できないという姿勢を貫いている政府・東電が、帰国後の外国人労働者にもし何かあっても知らない振りをすることは確実だろう。

しかし、そのやり方が日本国内、日本国民には通用しても国際社会において通用するのだろうか。国際的な人権問題になる可能性すらある。日本の原発に対する安全安心にエビデンスが国際的にも認められていないことはWTOでの敗訴からも明確である。つまり、国際社会からは日本の原発事故に対する後処理は評価されていないのが現実である。

日本国内では騙せても国際社会ではその「ノリ」では騙せていない。原発事故現場で働く日本人がいないから、人手不足、人手確保の為に外国人労働者を雇用しようとする姿勢。それ以前にまずは賃金を含めた労働条件の見直しをすべきであるにもかかわらず、賃金を安いままどうやって人手を確保しようかと考えてるのがそもそもおかしいのではないか。

原発廃炉作業の人材確保には中抜きのし過ぎで日本人労働者では限界がきたから外国人労働者で穴埋めをしようというわかりやすい展開。原発事故からもわかるように、今の日本社会全体が無責任社会となっている。責任を取らない、弱者に責任を押し付けるのが当たり前になりつつある。

防護服を着ても作業が難しくロボットに作業を行わせているような危険な場所について情報は開示せず、外国人労働者を招く。移民は反対するが、低賃金で雇える労働者は欲しいというご都合主義の政策。今回の法改正に関しては、移民ではない形で労働者として外国人を連れてこよう!そうすれば原発関連はじめ、人手不足の企業に恩をうれる!って思いついた方々は名案だ!と思っただろう。しかし、これはあまりにもリスクを伴うことであるが、目先の利益しか見えていない証拠だろう。

もともとは原発ってコストが安い事が売りだったのにね。目先のコストは安かったが、除染や廃炉などのコストは計算にいれてなかったのかな?と思うレベルで税金をジャンジャン使われている。まるでコインゲームでもやってる気分なのかな?って思うレベル。それにもかかわらず、経済界を始め原発再稼働推進という不思議さ。

この国は目先の利益しか追求できていない。今がよければいいのか?その考え方の結果この平成30年間で何か進歩したのか?って話。歴史は繰り返すのではなく、繰り返されるのである。学習能力の無い人災でしかない。

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